セキュリティ

SECURITY

公開：2024-12-20

堺市が中小企業向けセキュリティワークショップを開催、経営者と担当者それぞれに特化した実践的プログラムを提供

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 堺市がセキュリティ月間中にインシデント対応机上演習を開催
• 情報セキュリティ担当者向けリスク分析ワークショップも同時開催
• 経営者と担当者それぞれに特化した実践的な内容を提供

堺市がサイバーセキュリティ対策の2つのワークショップを開催

独立行政法人情報処理推進機構と関西サイバーセキュリティ・ネットワーク事務局は、令和7年2月13日に経営者向けインシデント対応机上演習と情報セキュリティ担当者向けリスク分析ワークショップを開催することを発表した。このイベントは堺市と公益財団法人堺市産業振興センター、独立行政法人情報処理推進機構との共催で実施され、サイバーセキュリティ月間中の特別企画として位置付けられている。^[1]

経営者向けインシデント対応机上演習では、ランサムウェア感染事故への対応や事前の備えについて、実践的な演習とディスカッションを通じて学ぶことができるようになっており、中小企業の経営層を対象に20名の定員で実施される。サイバー攻撃を受けた際の担当者への指示判断から顧客対応まで、経営者として必要な一連の対応フローを体験できる内容となっている。

情報セキュリティ担当者向けリスク分析ワークショップは、中小企業の情報セキュリティ担当者を対象に40名の定員で開催される。情報資産の洗い出しからリスク分析、対策の決定まで、セキュリティ対策に必要な一連のプロセスをワークショップ形式で学ぶことができ、実務に直結した知識とスキルの習得が可能となっている。

セキュリティワークショップの開催概要まとめ

ランサムウェアについて

ランサムウェアとは、コンピュータシステムやデータを暗号化して使用不能にし、解除と引き換えに身代金を要求するマルウェアのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• システムやファイルを暗号化し、アクセスを制限
• 解除のための身代金を暗号通貨で要求
• 企業の事業継続に重大な影響を及ぼす可能性

本ワークショップでは、ランサムウェア感染時の初動対応から復旧・再発防止までの一連のプロセスを実践的に学ぶことができる。経営者がインシデント発生時に適切な判断を下すための知識と経験を得られる内容となっており、事業継続の観点からも重要な学習機会となっている。

サイバーセキュリティワークショップに関する考察

経営者と情報セキュリティ担当者それぞれに特化したプログラムを提供することで、組織全体のセキュリティ対策の質が向上することが期待できる。特に中小企業における経営層のセキュリティ意識向上は、組織全体のセキュリティ体制強化において重要な役割を果たすことになるだろう。

一方で、参加者数が限定されているため、より多くの企業に知見を共有する仕組みが今後の課題となる可能性がある。オンライン配信の併用や、ワークショップ内容の動画アーカイブ化など、知識共有の手段を拡充することで、より広範な企業のセキュリティ対策強化につながるはずだ。

また、セキュリティ脅威は日々進化しているため、単発のワークショップだけでなく、継続的な学習機会の提供が重要となる。定期的なフォローアップセッションの開催や、オンラインコミュニティの構築など、参加者が最新の知識やベストプラクティスを継続的に学べる環境整備が望まれる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「経営者向けインシデント対応机上演習」＆「情報セキュリティ担当者向けリスク分析ワークショップ」を行います！ | 堺市役所のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000185.000100533.html, (参照 24-12-20).

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