【CVE-2024-12024】EventPrimeプラグインにXSS脆弱性が発見、未認証攻撃者によるスクリプト実行が可能に
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記事の要約
- EventPrimeプラグインでXSSの脆弱性が発見
- 未認証の攻撃者による任意のスクリプト実行が可能に
- バージョン4.0.5.3までが影響を受ける状態
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EventPrimeプラグイン4.0.5.3のXSS脆弱性
WordPressプラグイン「EventPrime – Events Calendar, Bookings and Tickets」にクロスサイトスクリプティング脆弱性が確認され、2024年12月17日に公開された。入力サニタイズと出力エスケープが不十分なため、em_ticket_category_dataとem_ticket_individual_dataパラメーターを介して未認証の攻撃者が任意のWebスクリプトを注入できる状態になっている。[1]
この脆弱性はバージョン4.0.5.3以前の全てのバージョンに影響を与え、ゲストサブミッション機能が有効化されている場合に悪用される可能性が高い。管理者ユーザーが注入されたページにアクセスした際にスクリプトが実行される仕組みとなっており、深刻度は高いレベルに分類されている。
本脆弱性はCVE-2024-12024として識別され、CVSS3.1のベーススコアは7.2と評価されている。WordFenceの調査によって発見された本脆弱性は、攻撃元区分がネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く、特権レベルは不要とされているものの、ゲストサブミッション機能がデフォルトで無効に設定されていることが救いとなっている。
EventPrimeプラグインの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-12024 |
影響を受けるバージョン | 4.0.5.3以前の全バージョン |
脆弱性の種類 | クロスサイトスクリプティング(CWE-79) |
CVSSスコア | 7.2(HIGH) |
前提条件 | ゲストサブミッション機能の有効化 |
影響範囲 | チケットカテゴリーとチケットタイプ名 |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる深刻な脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにWebページに出力される
- 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能
- ユーザーの個人情報やセッション情報の窃取につながる可能性がある
特にWordPressプラグインのクロスサイトスクリプティング脆弱性は、プラグインの広範な利用状況から大きな影響を及ぼす可能性がある。EventPrimeプラグインの場合、入力値のサニタイズ処理と出力時のエスケープ処理が不十分であり、未認証の攻撃者による悪意のあるスクリプトの注入を許してしまう状態となっている。
EventPrimeプラグインの脆弱性に関する考察
WordPressプラグインのセキュリティ管理において、入力値のサニタイズと出力のエスケープは基本的な要件であり、EventPrimeプラグインでこれらが適切に実装されていなかったことは重大な課題だ。特にチケット関連の機能は、決済情報や個人情報を扱う可能性が高く、クロスサイトスクリプティング脆弱性の影響は深刻なものとなる可能性が高いだろう。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグイン開発時のセキュリティレビューの強化が求められる。特にユーザー入力を処理する部分については、厳格な入力検証とエスケープ処理の実装、そして定期的なセキュリティ監査の実施が重要となるはずだ。このようなセキュリティ対策の強化により、プラグインの信頼性向上につながることが期待される。
また、WordPressコミュニティ全体としても、プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、脆弱性検出ツールの提供など、より包括的なセキュリティ対策の確立が望まれる。プラグインのセキュリティ強化は、WordPressエコシステム全体の健全性を維持する上で極めて重要な課題となっているのだ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-12024 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-12024, (参照 25-01-15).
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