商船三井が海上輸送向けカーボンインセットプログラムを開始、デジタル証書でScope3削減に貢献
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PR TIMES より
記事の要約
- 商船三井がカーボンインセットプログラム「BLUE ACTION NET-ZERO ALLIANCE」を開始
- 代替燃料を使用した低炭素海上輸送サービスを共創
- デジタル証書による環境属性取引システムを構築
商船三井の新カーボンインセットプログラム開始
株式会社商船三井は2025年2月12日、海上輸送に関連するステークホルダーと共に代替燃料を活用した低炭素海上輸送サービスを展開する「BLUE ACTION NET-ZERO ALLIANCE」を立ち上げた。オランダのスタートアップ企業123Carbon B.V.と協働し、アジア太平洋域の海運会社として初めて低炭素航海の環境属性をデジタル証書として取引可能な形にしている。[1]
当プログラムでは、NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社、C.H. ROBINSON WORLDWIDE, INC.、商船三井ロジスティクス株式会社の大手NVOCC3社とデジタル証書の取引を実行している。デジタル証書にはGHG排出削減量データや低炭素航海の詳細が記載され、実荷主やNVOCCのScope3削減活動として統合報告書への反映が可能となった。
商船三井グループは環境ビジョン2.2においてネットゼロ実現のためのアクションの一つとして本プログラムを位置付けている。経営計画「BLUE ACTION 2035」に基づき、代替燃料船隊整備およびクリーン燃料サプライチェーン構築のための環境投資を進めることで、低炭素海上輸送サービスの提供体制を強化している。
カーボンインセットプログラムの詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
プログラム名 | BLUE ACTION NET-ZERO ALLIANCE |
開始日 | 2025年2月12日 |
主要参加企業 | NIPPON EXPRESSホールディングス、C.H. ROBINSON WORLDWIDE、商船三井ロジスティクス |
取引方式 | ブックアンドクレーム方式 |
環境属性 | GHG排出削減量データ、低炭素航海詳細 |
NVOCCについて
NVOCCとは「Non Vessel Operating Common Carrier」の略称で、海上輸送における重要な事業形態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 自社で船舶を保有せず他社の船舶を利用して輸送を行う
- 港間輸送から内陸の最終受渡地までの輸送を担当
- 効率的な輸送手段の選択と組み合わせが可能
商船三井の新プログラムにおいて、NVOCCはデジタル証書の取引を通じてScope3削減に貢献できる重要なステークホルダーとなっている。NIPPON EXPRESSホールディングスなどの大手NVOCC各社は、このプログラムを通じて環境負荷低減と事業効率の両立を図ることが可能となった。
BLUE ACTION NET-ZERO ALLIANCEに関する考察
商船三井が立ち上げたカーボンインセットプログラムは、海運業界における環境負荷低減の新たなモデルケースとなる可能性を秘めている。デジタル証書を活用した取引システムにより、実荷主やNVOCCが柔軟にScope3削減に取り組める環境が整備され、業界全体での脱炭素化への動きが加速すると考えられる。
一方で、プログラムの本格的な普及には、代替燃料の安定供給体制の確立や価格競争力の向上といった課題が存在している。クリーン燃料サプライチェーンの構築には多額の投資と時間が必要となるため、業界全体での協力体制の強化が不可欠となるだろう。
商船三井グループの経営計画「BLUE ACTION 2035」に基づく環境投資は、これらの課題解決に向けた重要な一歩となる。今後は他の海運会社や荷主企業の参画を促進し、プログラムの規模を拡大することで、より効果的な環境負荷低減の実現が期待される。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「グループ横断で取り組む海上輸送カーボンインセットプログラム「BLUE ACTION NET-ZERO ALLIANCE」を始動 | 株式会社商船三井のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000328.000092744.html, (参照 25-02-14).
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