【CVE-2024-13814】WordPressプラグインGlobal Gallery 9.1.5に脆弱性、認証済みユーザーによる任意のコード実行が可能に
記事の要約
- Global Gallery 9.1.5以前に任意のショートコード実行の脆弱性
- Subscriber以上の権限で脆弱性を悪用可能
- CWE-94のコード注入の脆弱性として分類
WordPressプラグインGlobal Gallery 9.1.5の脆弱性が発見
WordFenceは2025年2月12日、WordPress用プラグインGlobal Galleryにおいて任意のショートコード実行の脆弱性を発見したことを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-13814】として識別されており、Global Gallery 9.1.5以前のバージョンに影響を及ぼす深刻な問題となっている。[1]
脆弱性の詳細として、プラグインがdo_shortcode実行前の値の検証を適切に行っていないことが原因となっている。Subscriber以上の権限を持つ認証済みユーザーが任意のショートコードを実行できてしまう可能性があり、WordFenceはCVSS v3.1で深刻度を5.4(MEDIUM)と評価した。
この脆弱性はCWE-94(コード注入)に分類されており、攻撃者がネットワーク経由で低い複雑さで攻撃を実行できる可能性がある。また攻撃には認証が必要だが、ユーザーインタラクションは不要とされており、システムへの影響範囲は限定的だが情報の機密性と整合性に影響を及ぼす可能性がある。
Global Gallery 9.1.5の脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13814 |
影響を受けるバージョン | 9.1.5以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | 任意のショートコード実行 |
CVSS評価 | 5.4(MEDIUM) |
必要な権限 | Subscriber以上 |
影響範囲 | 情報の機密性と整合性 |
コード注入について
コード注入とは、攻撃者が悪意のあるコードをアプリケーションに挿入し、そのコードが実行されてしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 入力値の検証が不十分な場合に発生する深刻な脆弱性
- システムコマンドやプログラムコードの不正実行が可能
- 情報漏洩や権限昇格などの重大な被害につながる可能性
WordPressのようなCMSでは、ショートコードという機能を通じてコンテンツの動的な生成や表示を実現している。Global Galleryの脆弱性では、この仕組みを悪用され、認証済みユーザーが意図しないコードを実行できる状態にあった。CVSSスコアは中程度だが、権限を持つユーザーからの攻撃には注意が必要である。
Global Gallery脆弱性に関する考察
WordPress用プラグインの脆弱性は、特に認証済みユーザーが存在するサイトにおいて深刻な問題となる可能性が高い。Global Galleryの脆弱性は、最小権限のSubscriberからでも悪用できるため、WordPressサイトの運営者は早急なアップデートや代替プラグインへの移行を検討する必要があるだろう。
今後同様の脆弱性を防ぐためには、プラグイン開発者によるコード実行前の入力値検証の徹底が重要となる。特にdo_shortcodeのような危険な関数を使用する際は、実行前に適切なサニタイズ処理を行うことで、悪意のあるコード実行を防ぐことが可能だ。
WordPressエコシステムの健全性を維持するためには、セキュリティ研究者による脆弱性の発見と報告、開発者による迅速な対応が不可欠となる。特にギャラリー系プラグインは画像処理に関連する機能が多いため、今後も同様の脆弱性が発見される可能性を考慮した継続的な監視と対策が望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13814, (参照 25-02-21).
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