MozillaがFirefox 135.0.1をリリース、複数の不具合修正とメモリ安全性の向上に対応
記事の要約
- Firefox 135.0.1がリリースされ複数の不具合に対処
- マウスムーブイベントやアンカータグの挙動を修正
- 履歴メニューと検索機能の問題を改善
Firefox 135.0.1で複数の不具合が修正
Mozillaは2月18日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v135.0.1をリリースチャネルで公開した。今回のアップデートでは、特定のマウスムーブイベントの動作に依存している一部のWebサイトでドロップダウンメニューが利用できない問題が修正されている。[1]
従来のバージョンで発生していた特定条件下でのアンカータグの誤ったスクロール位置への移動という問題も解消された。また、古いバージョンからアップグレードした際に履歴メニューから閉じたウィンドウやタブを復元できない不具合も修正されている。
さらに非常に大きなアイコンを持つカスタム検索エンジンをインストールした状態でFirefox 135へアップデートすると検索機能が利用できなくなる問題にも対処された。セキュリティ面では、メモリ安全性に関わる深刻度「High」の脆弱性(CVE-2025-1414)が修正されている。
Firefox 135.0.1の改善点まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
ドロップダウンメニュー | 特定のマウスムーブイベントに依存するサイトでの機能改善 |
アンカータグ | 特定条件下での誤ったスクロール位置の修正 |
履歴メニュー | 古いバージョンからのアップグレード時の復元機能修正 |
検索機能 | 大きなアイコンのカスタム検索エンジンでの問題解決 |
セキュリティ | メモリ安全性の脆弱性(CVE-2025-1414)修正 |
メモリ安全性の脆弱性について
メモリ安全性の脆弱性とは、プログラムがメモリを不適切に処理することによって発生するセキュリティ上の問題を指す。以下のような特徴が挙げられる。
- バッファオーバーフローやメモリリークの原因となる問題
- 攻撃者による任意のコード実行の可能性がある深刻な脆弱性
- アプリケーションのクラッシュや情報漏洩のリスクを含む
Firefox 135.0.1で修正されたメモリ安全性の脆弱性は深刻度「High」に分類されており、早急な対応が推奨される。この種の脆弱性は悪用された場合に任意のコード実行につながる可能性があるため、ユーザーは速やかにアップデートを適用することが望ましい。
Firefox 135.0.1のアップデートに関する考察
Firefox 135.0.1での複数の不具合修正は、特にWebサイトの基本的な機能であるドロップダウンメニューやアンカータグの挙動改善という点で重要な意味を持つ。ブラウザの基本機能の安定性向上は、ユーザーエクスペリエンスの向上に直接的に寄与するものであり、特にビジネス用途での信頼性確保という観点で評価できる。
一方で、カスタム検索エンジンのアイコンサイズに起因する問題の発生は、ブラウザの拡張性と安定性のバランスという課題を浮き彫りにしている。今後は、サードパーティ製の拡張機能やカスタマイズ要素がブラウザの基本機能に与える影響を事前に検証する仕組みの強化が望まれるだろう。
セキュリティ面での継続的な改善も重要な課題となっている。メモリ安全性の問題は依然としてWebブラウザの重要な脆弱性の一つであり、今後もより強固なメモリ保護機構の実装や、セキュリティ検証プロセスの強化が期待される。
参考サイト
- ^ mozilla. 「Firefox 135.0.1 See All New Features Updates and Fixes」. https://www.mozilla.org/en-US/firefox/135.0.1/releasenotes/, (参照 25-02-21).
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