【CVE-2025-1287】The Plus Addons for Elementorに深刻な脆弱性、複数のWidgetでXSS攻撃が可能に
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記事の要約
- The Plus Addons for Elementorに複数のXSS脆弱性を発見
- Contributor以上の権限で任意のスクリプト実行が可能
- 影響を受けるバージョンは6.2.2以前の全て
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WordPressプラグインThe Plus Addons for Elementorの深刻な脆弱性
WordfenceはWordPress用プラグイン「The Plus Addons for Elementor」において、複数のWidgetで格納型クロスサイトスクリプティング脆弱性を2025年3月8日に発見した。この脆弱性は6.2.2以前の全てのバージョンに影響を与え、Countdown、Syntax Highlighter、Page Scrollの各Widgetで入力の検証と出力のエスケープが不十分であることが原因となっている。[1]
この脆弱性はContributor以上の権限を持つ認証済みの攻撃者が、ページ上に任意のWebスクリプトを注入することを可能にする。注入されたスクリプトは、ユーザーが影響を受けたページにアクセスした際に自動的に実行される仕組みとなっており、攻撃の成功率が高いことが懸念されている。
WordfenceによるCVSS評価では、この脆弱性の深刻度は「MEDIUM」で、スコアは6.4と評価された。攻撃には認証が必要であり、利用者の操作は不要とされているが、影響範囲に変更があることから、早急な対応が推奨される状況となっている。
The Plus Addons for Elementorの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2025-1287 |
影響を受けるバージョン | 6.2.2以前の全てのバージョン |
影響を受けるWidget | Countdown、Syntax Highlighter、Page Scroll |
CVSSスコア | 6.4(MEDIUM) |
攻撃に必要な条件 | Contributor以上の権限、認証が必要 |
脆弱性の種類 | Stored Cross-Site Scripting(CWE-79) |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を利用して、サイト間を横断して悪意のあるスクリプトを実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力データが適切にサニタイズされずにWebページに出力される
- 攻撃者が注入したスクリプトが他のユーザーのブラウザ上で実行される
- Cookie情報の窃取やセッションハイジャックなどの攻撃が可能
The Plus Addons for Elementorで発見された脆弱性は格納型XSSに分類され、攻撃コードがサーバーに保存される特徴を持つ。この種の攻撃は永続的な影響を及ぼす可能性があり、Webサイトの訪問者全員が攻撃対象となる可能性があるため、特に注意が必要となっている。
The Plus Addons for Elementorの脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は、サイト全体のセキュリティに深刻な影響を及ぼす可能性があり、The Plus Addons for Elementorの場合も例外ではない。特にContributor以上の権限があれば攻撃が可能という点は、複数の管理者が存在する企業サイトやメディアサイトにとって大きなリスクとなり得るだろう。
今後はプラグイン開発者による入力値の検証強化や、出力時のエスケープ処理の徹底が求められる。また、WordPressサイトの管理者は、不要なユーザーアカウントの削除や権限の見直し、定期的なプラグインのアップデートチェックなど、基本的なセキュリティ対策を改めて徹底する必要があるだろう。
The Plus Addons for Elementorの事例は、プラグインの開発・運用におけるセキュリティ対策の重要性を再認識させる機会となった。今後は開発段階からのセキュリティテストの実施や、脆弱性発見時の迅速な対応体制の構築など、より包括的なセキュリティ対策の確立が期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1287, (参照 25-03-26). 2282
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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