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公開：2025-03-26

ストライクが東京大学とUTECと共同開発した特許活用型M&Aマッチングシステムを発表、5月からサービス開始へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 東京大学とUTECが特許データを活用したM&Aマッチングシステムを開発
• 特許情報解析による効率的なM&A候補企業の抽出が可能に
• 5月より正林事務所と協業してサービス開始予定

特許データ活用型M&Aマッチングシステムの共同開発を発表

株式会社ストライクは東京大学大学院工学系研究科坂田研究室およびUTECと共同で、特許データを活用したM&A候補企業探索システムの開発を2024年3月24日に発表した。2022年9月から実施してきた共同研究により、企業が保有する特許情報を解析し技術シナジーの高いM&A候補企業を効率的に抽出する手法を確立している。^[1]

本システムは特許的に近い企業だけでなく、対象企業にとって一見意外な分野を含む組み合わせの探索も可能となっており、M&Aにおける新たな可能性を広げることが期待されている。正林国際特許商標事務所との協業により、特許データ解析およびIPランドスケープ分析のノウハウを活用したサービス展開も計画されているのだ。

開発されたシステムは3つのサービスで構成されており、自動解析による候補企業リストの作成、オーダーメイド解析、IPランドスケープサービスを提供する予定だ。2025年4月24日には虎ノ門ヒルズにて研究発表会が開催され、本システムの開発経緯やサービス詳細について説明が行われることになっている。

M&Aマッチングシステムのサービス概要

IPランドスケープについて

IPランドスケープとは、知的財産情報の分析に基づき企業の競争環境や技術動向を可視化する手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 特許情報を活用した企業価値の分析が可能
• 技術シナジーの定量的評価を実現
• M&A戦略立案の客観的指標として活用

本システムではIPランドスケープ分析を活用することで、M&A候補企業の技術的価値や将来性を客観的に評価することが可能となっている。正林国際特許商標事務所が保有する特許データ解析のノウハウと組み合わせることで、より精度の高い企業評価を実現している。

特許データ活用型M&Aマッチングシステムに関する考察

特許情報を活用したM&A候補企業の探索システムは、従来の財務情報中心の企業評価に新たな視点をもたらすものとして評価できる。特に技術シナジーの定量的評価が可能になることで、より戦略的なM&Aの実現が期待されるところだ。

ただし、特許データの解析だけでは把握できない企業価値や組織文化の違いなど、M&A成功の重要な要素も存在している。システムの活用においては、特許データ分析と従来の企業評価手法を適切に組み合わせることが求められるだろう。

今後は人工知能技術の活用により、より高度な特許分析や予測が可能になると考えられる。企業の技術力や将来性の評価における客観性と精度の向上が、M&A市場の更なる発展につながることが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「特許データを活用したM&Aマッチングシステムの開発に関するお知らせ | 株式会社ストライクのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000229.000034249.html, (参照 25-03-26).
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