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公開：2025-03-28

日清オイリオグループがバンコクに駐在事務所を開設、東南アジアの化粧品原料市場の開拓を加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 日清オイリオグループがバンコクに駐在事務所を開設
• 東南アジアの化粧品市場開拓とTAKAHAとの連携強化を目指す
• Halal化粧品原料の拡充にも注力予定

日清オイリオグループがファインケミカル事業の海外展開を加速

日清オイリオグループ株式会社は、ファインケミカル事業における化粧品原料市場の開拓深化を目的として、2025年4月にタイのバンコクに駐在事務所を開設し5月から稼働を開始する。中国とスペインに続く3拠点目となるバンコク駐在事務所は、新中期経営計画「Value UpX」の基幹戦略であるファインケミカル事業のグローバルシェア拡大を通じた利益成長の実現を目指している。^[1]

東南アジアの化粧品産業の中心地であるバンコクに拠点を設けることで、市場動向や顧客ニーズを直接把握し迅速なサービス提供を可能にすることで、東南アジアでのプレゼンス向上を図る。また2024年12月に第三者割当増資を引き受けたインドネシアのPT. TAKAHA MULTICHEM INDONESIAとの連携も強化していく方針だ。

インドネシア市場は平均年齢が若く、経済発展と人口増加が著しい成長市場として注目されており、将来的な独自拠点の設置も検討されている。特にHalal対応への要求が強い市場特性を活かし、今後拡大が見込まれるHalal化粧品向けの原料拡充にも注力する計画を立てている。

バンコク駐在事務所の概要

ファインケミカルについて

ファインケミカルとは、化粧品原料や医薬品原料などの高付加価値な化学製品の総称を指す用語である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 少量多品種生産が特徴的な化学製品分野
• 高度な品質管理と技術力が必要
• 付加価値が高く収益性の高い事業領域

日清オイリオグループのファインケミカル事業では、植物油脂を原料とした化粧品原料の開発・製造を行っており、グローバル市場での展開を加速している。特にアジア市場では化粧品産業の成長が著しく、バンコク駐在事務所の設立によって市場ニーズに合わせた製品開発とサービス提供が期待される。

日清オイリオグループのアジア展開に関する考察

日清オイリオグループのバンコク駐在事務所設立は、急成長するアジアの化粧品市場を見据えた戦略的な動きとして評価できる。特に化粧品産業の中心地であるバンコクに拠点を構えることで、市場動向やニーズをリアルタイムで把握し、製品開発やサービス提供に活かすことが可能になるだろう。

今後の課題として、各国の規制対応や文化的な違いへの配慮が重要になってくる。特にインドネシアでのHalal認証対応は、製品開発から販売までの各段階で慎重な対応が必要となるが、TAKAHAとの連携を通じてローカル市場への理解を深めることで、効果的な市場展開が可能になるだろう。

アジア市場での展開を成功させるためには、各国の市場特性に合わせた製品開発と、現地企業とのパートナーシップ構築が重要となる。バンコク駐在事務所を起点としたマーケティング活動の強化と、TAKAHAとの連携深化により、アジア市場でのプレゼンス向上が期待できる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ファインケミカル事業における東南アジアのマーケティング拠点「バンコク駐在事務所」を設立 | 日清オイリオグループ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000194.000076174.html, (参照 25-03-28).
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