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【CVE-2025-27933】Mattermostの複数バージョンでチャネル変換制限の脆弱性が発見、セキュリティリスクへの対応が急務に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Mattermostのバージョン10.4.x以下などに脆弱性が発見
  • プライベートチャネルを公開チャネルに変換できる問題
  • 影響を受けるバージョンの修正版がリリース済み

Mattermost複数バージョンにおけるチャネル変換制限の脆弱性

Mattermost社は2025年3月21日、同社のチャットプラットフォームMattermostにおいて、複数のバージョンでチャネル変換制限に関する脆弱性を発見したことを公開した。この脆弱性は【CVE-2025-27933】として識別されており、CVSSスコアは5.4(MEDIUM)と評価されている。公開チャネルからプライベートチャネルへの変換権限を持つメンバーが、プライベートチャネルを公開チャネルに変換できてしまう問題が確認された。[1]

この脆弱性の影響を受けるバージョンは、Mattermost 10.4.0から10.4.2、10.3.0から10.3.3、9.11.0から9.11.8となっている。脆弱性の種類はCWE-863(不適切な認可)に分類されており、ネットワークを介したアクセスが可能で攻撃条件の複雑さは低いとされている。この問題に対し、Mattermost社は各バージョンの修正版をリリースし、ユーザーに更新を推奨している。

具体的な修正バージョンとして、Mattermost 10.4.3、10.3.4、9.11.9がリリースされており、これらのバージョンでは脆弱性が修正されている。また、最新のMattermost 10.5.0も影響を受けないことが確認されており、Mattermost社はユーザーに対して影響を受けないバージョンへのアップデートを推奨している。

Mattermostの脆弱性影響バージョンまとめ

バージョン系列 影響を受けるバージョン 修正バージョン
10.4.x 10.4.0-10.4.2 10.4.3
10.3.x 10.3.0-10.3.3 10.3.4
9.11.x 9.11.0-9.11.8 9.11.9
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チャネル変換制限について

チャネル変換制限とは、Mattermostにおけるチャネルの可視性を変更する権限を管理する機能のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • チャネルタイプの変更に関する権限を制御
  • 公開チャネルとプライベートチャネルの変換を管理
  • 特定の権限を持つユーザーのみが操作可能

Mattermostのチャネル変換制限は、組織内のコミュニケーションセキュリティを確保する重要な機能として位置づけられている。今回の脆弱性では、公開チャネルからプライベートチャネルへの変換権限を持つユーザーが、本来許可されていないプライベートチャネルの公開チャネルへの変換を実行できてしまう問題が発見された。

Mattermostのチャネル変換制限の脆弱性に関する考察

今回のMattermostの脆弱性は、組織内のコミュニケーションセキュリティに影響を与える可能性のある重要な問題として認識する必要がある。プライベートチャネルが意図せず公開チャネルに変換されることで、機密情報が予期せず露出するリスクが存在しており、特に大規模な組織やセキュリティ要件の厳しい環境での影響が懸念される。

この脆弱性への対応として、組織は影響を受けるバージョンの確認と迅速なアップデートを実施することが重要だ。同時に、チャネル変換権限を持つユーザーの見直しや、重要な情報を含むチャネルの監視体制の強化など、運用面での対策も検討する必要があるだろう。

今後は権限管理の細分化やチャネル変換履歴の詳細なログ記録機能の実装など、より強固なセキュリティ機能の追加が期待される。Mattermostがビジネスコミュニケーションツールとして更なる進化を遂げる中で、セキュリティ機能の強化は最重要課題の一つとなるはずだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-27933, (参照 25-03-29).
  2. 1340

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