ビジネススキル

BUSINESS SKILLS

公開：2025-05-05

CIC JapanがFood/AgriTech支援プログラムの採択企業3社を発表、食品保存と健康増進技術の実用化へ前進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• CIC JapanがFood/AgriTech支援プログラムの採択企業3社を発表
• 高湿度冷蔵技術や海藻養殖、塩分オフセット技術を持つ企業を採択
• 5月8日にSusHi Tech Tokyoでピッチイベントを開催予定

CIC JapanのFood/AgriTechスタートアップ支援プログラム採択企業決定

CIC Instituteは、東京都「TOKYO SUTEAM」の採択事業としてFood/AgriTech Seed Acceleration Programを実施し、2025年5月1日に参加スタートアップ3社を発表した。本プログラムでは愛知県内の事業会社とのマッチングを行い、実証試験の実施を目指していく方針だ。^[1]

採択企業のCool Innovation Japanは、90%以上の高湿度環境を安定制御できる革新的な冷蔵技術を開発し、生鮮品の長期保存を可能にする冷蔵コンテナや倉庫モジュールを提供している。シーベジタブルは陸上養殖による海藻の量産体制を確立し、絶滅危惧種の保護と新たな食文化創造に取り組んでいるのだ。

トイメディカルは海藻由来の食物繊維「アルギン酸類」を活用した塩分オフセット技術を開発している。この技術により、食品の味を変えることなく体内への塩分吸収を抑制することが可能になり、健康的な食生活の実現に貢献することが期待されている。

Food/AgriTech支援プログラム採択企業の概要

アルギン酸類について

アルギン酸類とは、海藻から抽出される多糖類の一種で、食品添加物や医薬品原料として広く利用されている物質のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 高い水分保持能力と粘性を持つ天然の食物繊維
• 体内での塩分吸収を抑制する効果がある
• 安全性が高く食品加工における活用範囲が広い

トイメディカルが開発した塩分オフセット技術では、このアルギン酸類の特性を活用し、食品の味を損なうことなく体内への塩分吸収を抑制することを実現している。従来の減塩食品とは異なるアプローチで、美味しさと健康の両立を目指す画期的な技術として注目を集めているのだ。

Food/AgriTech支援プログラムに関する考察

採択された3社の技術は、食品の保存・生産・加工という異なる領域でイノベーションを起こす可能性を秘めている。特に高湿度冷蔵技術は、食品ロス削減とコールドチェーンの効率化という世界的な課題の解決に直結する技術であり、国際展開による大きな成長が期待できるだろう。

海藻の陸上養殖技術は、絶滅危惧種の保護という環境保全の側面と、新たな食文化創造という文化的な側面を併せ持つ画期的な取り組みだ。海洋環境の変化による天然海藻の減少が懸念される中、持続可能な海藻生産モデルの確立は重要な意味を持つだろう。

塩分オフセット技術は、健康志向の高まりと美味しさへの追求という、相反する消費者ニーズを同時に満たす可能性を持っている。食品メーカーや外食産業との連携により、より多くの消費者が健康的な食生活を実現できる環境が整うことが期待されるのだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Food/Agri Tech Seed Acceleration Programスタートアップ 3社が決定！ | CIC Japan合同会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000102.000063842.html, (参照 25-05-05).
2546

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「ビジネススキル」に関するコラム一覧「ビジネススキル」に関するニュース一覧