ビジネススキル

BUSINESS SKILLS

公開：2024-12-09

どうぶつ基金が全国113自治体に猫用捕獲器605台を寄贈、TNRによる野良猫問題解決に向け大きな一歩

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• どうぶつ基金が全国113自治体に捕獲器605台を寄贈
• TNRによる野良猫問題の解決と殺処分ゼロを目指す
• さくらねこ無料不妊手術事業で531自治体と協働

どうぶつ基金による113自治体への捕獲器寄贈プロジェクト完了

公益財団法人どうぶつ基金は、TNR活動を推進する全国113の自治体に対して猫用捕獲器605台の寄贈を2024年10月に完了した。TNR活動の要となる捕獲器の不足に悩む自治体からの声に応え、2023年12月から段階的な寄贈を開始している。^[1]

どうぶつ基金は現在531の自治体、65の団体、9539名のボランティアと協働し、野良猫の不妊去勢手術を無料で実施する「さくらねこ無料不妊手術事業」を展開している。TNRによって野良猫の繁殖を防止し、一代限りの命を全うさせることで殺処分ゼロを目指す取り組みだ。

このプロジェクトは2023年5月に実施した自治体向けアンケート調査の結果を受けて実施された。捕獲器の不足や適切な猫用捕獲器の欠如により住民からのTNR要望に応えられない自治体が多く存在することが判明したことで、効果的な支援策として捕獲器の寄贈が決定された。

捕獲器寄贈プロジェクトの概要

TNRについて

TNRとはTrap（捕獲）、Neuter（不妊去勢手術）、Return（元の場所に戻す）の略称で、野良猫問題を解決するための人道的な方法である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 命を奪わず野良猫の数を減らすことが可能
• 地域猫として一代限りの命を全うさせる
• 耳先をV字カットし手術済みの目印とする

TNRは従来型の地域猫活動とは異なり、話し合いの間に猫の数が増えてしまうという問題を解決する先行的なアプローチである。公園や大学など地域性が明確でない場所でも実施可能なため、幅広い状況下で野良猫問題の解決に貢献することができる。

TNRによる野良猫問題解決に関する考察

TNRプロジェクトの最大の利点は、自治体と住民が協力して野良猫問題に取り組める基盤が整備されたことにある。捕獲器の寄贈によって、これまで実施が困難だった地域でもTNR活動が可能になり、より広範な地域での展開が期待できるだろう。

一方で、TNR活動の持続可能性を確保するためには、捕獲器の維持管理や適切な使用方法の指導が課題となる。自治体職員やボランティアへの継続的な研修プログラムの整備と、地域住民への啓発活動の強化が必要になってくるだろう。

今後は捕獲器の寄贈にとどまらず、TNR活動に関するノウハウの共有プラットフォームの構築が望まれる。成功事例や課題解決方法を自治体間で共有することで、より効果的な野良猫対策が実現できるはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「TNR」に取り組む自治体応援プロジェクト完了報告。全国113の自治体に捕獲器605台を寄贈しました！ | 公益財団法人どうぶつ基金のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000033795.html, (参照 24-12-09).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「ビジネススキル」に関するコラム一覧「ビジネススキル」に関するニュース一覧