【CVE-2024-8114】GitLab CE/EEにPersonal Access Tokenを悪用した特権昇格の脆弱性が発見、複数バージョンに影響
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記事の要約
- GitLabのCE/EEで特権昇格の脆弱性を発見
- Personal Access Token経由で権限昇格の可能性
- GitLab 8.12から17.6.1未満のバージョンに影響
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GitLab 8.12以降の特権昇格の脆弱性
GitLab社は2024年11月26日、GitLab CE/EEの全バージョンに影響を与える重要な脆弱性を公開した。この脆弱性は8.12から17.4.5未満、17.5から17.5.3未満、17.6から17.6.1未満のバージョンに存在し、Personal Access Token(PAT)を通じた特権昇格の可能性が確認されている。[1]
CVSSスコアは8.2(HIGH)と評価され、この脆弱性はネットワーク経由での攻撃が可能であることが明らかになった。攻撃の成功には低い特権レベルが必要とされるものの、攻撃の複雑さは高く、ユーザーの介入は不要とされている。
GitLab社はこの脆弱性を【CVE-2024-8114】として識別し、CWEでは「Missing Authorization」(CWE-862)に分類された。HackerOneのバグバウンティプログラムを通じて報告されたこの脆弱性は、機密性と完全性に高い影響を与える可能性があると評価されている。
GitLabの脆弱性の影響範囲まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | 8.12から17.4.5未満、17.5から17.5.3未満、17.6から17.6.1未満 |
CVSSスコア | 8.2(HIGH) |
CVE番号 | CVE-2024-8114 |
脆弱性の種類 | Missing Authorization(CWE-862) |
影響 | 機密性と完全性に高い影響、可用性への影響なし |
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特権昇格について
特権昇格とは、システム内で通常より高い権限レベルを不正に取得することを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 正規のアクセス制御をバイパスして管理者権限を取得
- システムの重要な機能や機密データへの不正アクセスが可能
- セキュリティ監査やログ機能の無効化のリスクがある
GitLabの脆弱性【CVE-2024-8114】では、Personal Access Token(PAT)を悪用した特権昇格が可能となっている。この脆弱性は認可機能の不備に起因しており、攻撃者がPATを入手した場合、本来与えられた権限以上の操作が可能となる深刻な問題として認識されている。
GitLabの認証機能の脆弱性に関する考察
GitLabの認証システムにおけるPATの実装は、開発者の利便性と安全性のバランスを取る上で重要な要素となっている。しかし、今回の脆弱性では認可機能の不備により、PATを通じた特権昇格が可能となってしまい、システム全体のセキュリティリスクが大幅に上昇する結果となった。
今後は認証トークンの権限スコープをより厳密に制御し、トークンの有効期限や使用範囲の制限を強化する必要がある。また、トークンの使用状況を監視し、異常な権限昇格の試みを検知する機能の実装も検討すべきだろう。
長期的には、ゼロトラストセキュリティの考え方に基づいた認証システムの再設計も視野に入れるべきである。マイクロサービスアーキテクチャの採用とともに、各サービスごとの細かな権限制御や、コンテキストベースの認証機能の実装が望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-8114 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-8114, (参照 24-12-17).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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