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公開：2024-12-19

東京センチュリーとオークネットが中古EVリースで提携、航続距離保証とバッテリー再利用で国内循環を促進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 東京センチュリーとオークネットが中古EVリースで基本合意
• 新車に比べ安価な中古EVを航続距離保証付きで提供へ
• 使用済みEVバッテリーの国内循環を推進

東京センチュリーとオークネットが航続距離保証付き中古EVリースで提携

東京センチュリー株式会社とオークネット株式会社は、航続距離保証付き中古EVリースサービスの構築に向けて2024年12月16日に基本合意書を締結した。新車EVと比較して価格面での課題やバッテリー劣化への不安から導入を断念する企業が多い現状を踏まえ、安価で安心な中古EVの提供を目指している。^[1]

新車登録から5～7年程度が経過した中古EVの約74%が海外に輸出されており、国内資源の循環に影響を及ぼしている現状がある。約70万台の車両管理台数を持つ東京センチュリーと中古自動車の循環型流通の先駆者であるオークネットは、EVシフトの促進とEV資源の国内循環を推進するため、本サービスの構築に合意した。

オークネットは顧客の運行に必要な航続距離をデータから算出し、バッテリー劣化を考慮した航続可能距離を保証する仕組みを提供する。使用済みのEVバッテリーはオークネットが運営するリパーパス製品流通プラットフォームで活用され、EV資源の国内循環の促進につながるだろう。

航続距離保証付き中古EVリースサービスの詳細

東京センチュリーの詳細はこちら

リパーパス製品流通プラットフォームについて

リパーパス製品流通プラットフォームとは、使用済みEVバッテリーを再利用するための流通基盤のことを指している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• EVバッテリーの再利用を促進する取引システム
• バッテリーの性能や劣化状態を評価・管理
• 資源の国内循環を実現する流通ネットワーク

EVバッテリーの再利用は環境負荷の低減やコスト削減に寄与する重要な取り組みである。中古EVの約74%が海外に流出している現状において、リパーパス製品流通プラットフォームはEV資源の国内循環を促進する重要な役割を果たすだろう。

航続距離保証付き中古EVリースに関する考察

航続距離保証付き中古EVリースサービスは、EVの導入コストとバッテリー劣化への不安という二つの大きな課題を同時に解決する画期的な取り組みだ。東京センチュリーの車両管理ノウハウとオークネットのオークション運営実績を組み合わせることで、中古EV市場の活性化とEVシフトの加速が期待できるだろう。

中古EVの海外流出は、将来的な国内のEV普及に影響を与える可能性がある。本サービスを通じて中古EVの国内循環の仕組みが確立されれば、EVの普及促進と環境負荷低減の両立が実現できるはずだ。一方で、充電インフラの整備や保証内容の明確化など、解決すべき課題も残されている。

今後は企業のニーズに合わせた柔軟な契約形態の提供や、充電インフラとの連携サービスの開発が求められる。本サービスを通じて蓄積されるEVの運用データやバッテリー劣化データは、次世代モビリティサービスの開発にも活用できるだろう。EVエコシステムの構築に向けた取り組みに注目が集まる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「航続距離保証付き中古EVリースサービス」の構築に向けて、東京センチュリーとオークネットが基本合意書を締結 | 東京センチュリー株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000173.000076147.html, (参照 24-12-19).

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