【CVE-2025-0903】PDF-XChange EditorにRTFファイル解析の脆弱性、任意コード実行のリスクが発生
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記事の要約
- PDF-XChange EditorにRTFファイル解析の脆弱性が発見
- ヒープベースのバッファオーバーフローによる任意コード実行が可能
- 影響を受けるバージョンはPDF-XChange Editor 10.4.0.388
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PDF-XChange EditorのRTFファイル解析における深刻な脆弱性
Zero Day Initiativeは2025年2月11日、PDF-XChange Editorに深刻な脆弱性【CVE-2025-0903】を発見したことを公開した。この脆弱性は悪意のあるページの閲覧やファイルを開くことで攻撃者が任意のコードを実行できるという重大なものであり、CVSSスコアは7.8と高い深刻度を示している。[1]
この脆弱性はRTFファイルの解析処理における、ユーザーが提供したデータの長さを適切に検証せずに固定長のヒープベースバッファにコピーする問題に起因している。攻撃者はこの脆弱性を悪用することで、現在のプロセスのコンテキストでコードを実行することが可能となるだろう。
本脆弱性はPDF-XChange Editor 10.4.0.388に影響を与えることが確認されており、ZDI-CAN-25421として報告されている。この問題はCWE-122に分類されるヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性であり、早急な対応が求められている。
PDF-XChange Editor脆弱性の詳細情報
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2025-0903 |
影響を受けるバージョン | PDF-XChange Editor 10.4.0.388 |
CVSSスコア | 7.8(HIGH) |
脆弱性の種類 | ヒープベースのバッファオーバーフロー(CWE-122) |
公開日 | 2025年2月11日 |
報告ID | ZDI-CAN-25421 |
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ヒープベースのバッファオーバーフローについて
ヒープベースのバッファオーバーフローとは、プログラムがヒープ領域に割り当てられたバッファの境界を超えてデータを書き込む脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- メモリの動的割り当て領域で発生する境界外書き込み
- 任意のコード実行やシステムクラッシュの原因となる
- 入力データの検証が不十分な場合に発生しやすい
今回のPDF-XChange Editorの脆弱性では、RTFファイルの解析時にユーザーが提供したデータの長さを適切に検証せずにヒープバッファにコピーすることで、この問題が引き起こされている。この種の脆弱性は深刻なセキュリティリスクとなり、攻撃者による任意のコード実行を可能にしてしまう危険性がある。
PDF-XChange Editor脆弱性に関する考察
PDF-XChange Editorの脆弱性は、一般的なオフィス文書であるRTFファイルの処理に関連している点で特に注意が必要である。この種の脆弱性は、ユーザーが日常的に扱うファイル形式に関連しているため、攻撃者による悪用の機会が多く、標的型攻撃などにも利用される可能性が高いだろう。
今後は入力データの検証処理を強化し、バッファサイズの適切な管理やメモリ安全性の向上が求められる。特にRTFファイルのパース処理においては、データ長の厳密な検証やバッファオーバーフローを防ぐための対策が不可欠となるだろう。
PDF-XChange Editorの開発者には、より包括的なセキュリティテストの実施と、脆弱性の早期発見・修正のための体制強化が期待される。特にメモリ安全性に関する問題は、アプリケーション全体のセキュリティに大きな影響を与える可能性があるため、継続的な改善が必要となるはずだ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0903, (参照 25-02-15).
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