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【CVE-2024-13652】WooCommerce用ECPayプラグインに認証回避の脆弱性、ログファイル削除機能に認可制御の不備

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WooCommerce用ECPayプラグインに認証回避の脆弱性
  • プラグインのログファイル削除機能に認可制御の不備
  • バージョン1.1.2411060以前に影響する脆弱性を確認

WooCommerce用ECPayプラグインの認証回避に関する脆弱性が発見

WordPressECサイト構築プラグインであるECPay Ecommerce for WooCommerceにおいて、ログファイル削除に関する認証回避の脆弱性が発見され、2025年1月30日に公開された。この脆弱性は【CVE-2024-13652】として識別されており、バージョン1.1.2411060以前のすべてのバージョンに影響を及ぼすことが判明している。[1]

この脆弱性は認可制御の欠如に起因しており、clear_ecpay_debug_logというAJAXアクションに適切な権限チェックが実装されていないことが原因となっている。WordPressの基本的な認証レベルであるSubscriber権限以上を持つユーザーであれば、プラグインのログファイルを削除できてしまう可能性が指摘されているのだ。

セキュリティ評価においては、CVSSスコアが4.3(MEDIUM)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃には低レベルの特権が必要であり、ユーザーの操作は不要とされているが、影響範囲は限定的であることが報告されている。

ECPayプラグインの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-13652
影響を受けるバージョン 1.1.2411060以前のすべてのバージョン
脆弱性のタイプ CWE-862: Missing Authorization
深刻度 CVSS:3.1 - MEDIUM (4.3)
発見者 tptNhan
公開日 2025年1月30日

認可制御について

認可制御とは、システムやアプリケーションにおいて、ユーザーが特定の操作や機能にアクセスする権限を持っているかを確認する仕組みのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの権限レベルに基づいたアクセス制御の実装
  • 機密情報や重要な操作に対する保護機能の提供
  • 不正アクセスやデータ漏洩の防止に重要な役割

WordPressにおける認可制御は、Subscriber、Contributor、Author、Editor、Administratorなど、異なる権限レベルを持つユーザーロールによって実現されている。ECPay Ecommerce for WooCommerceプラグインの脆弱性は、このWordPressの認可制御の仕組みが適切に実装されていなかったことが原因であり、本来アクセスを制限すべき機能に低権限ユーザーがアクセス可能な状態となっていた。

ECPayプラグインの脆弱性に関する考察

ECPayプラグインの脆弱性は、ECサイトの運営に直接的な影響を与える可能性があるため、早急な対応が必要となっている。特にログファイルの削除が可能になることで、取引履歴やエラー情報などの重要なデータが失われる可能性があり、トラブルシューティングや監査の際に支障をきたす可能性が高いだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグイン開発時における認可制御の実装チェックを徹底する必要がある。特にAJAXアクションに関しては、適切な権限チェックの実装が不可欠であり、開発者向けのセキュリティガイドラインの整備も検討すべきだろう。

また、WordPressプラグインのセキュリティ監査プロセスの強化も重要な課題となっている。プラグインの審査段階で認可制御の実装状況を確認するなど、セキュリティチェックの範囲を拡大することで、同様の脆弱性の発生を未然に防ぐことができるはずだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13652, (参照 25-02-15).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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