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公開：2025-02-15

Arc JapanがArcパフォーマンス証書5カテゴリーを発表、不動産のサステイナビリティ評価が効率化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Arc JapanがArcパフォーマンス証書-5カテゴリーを発表
• GRESBスコアの向上とLEED認証取得を支援する新サービス
• 5つのカテゴリーで建物の運用パフォーマンスを評価

Arc 5によるサステイナビリティ評価サービスの提供開始

株式会社Arc Japanは、アセットレベルのサステイナビリティデータを総合的に評価する新サービス「Arcパフォーマンス証書-5カテゴリー」を2025年2月14日に発表した。このサービスはGRESB不動産アセスメントのスコア向上を支援し、LEED認証取得の準備を簡便化する画期的なツールとなっている。^[1]

Arc 5は年間のエネルギー使用量とGHG排出量、水使用量、廃棄物発生量とリサイクル率、通勤や来場に伴うGHG排出量、室内環境満足度と室内空気質の5つのカテゴリーから構成されている。Arc JapanのWebプラットフォームでのデータ入力と自動検証に加え、Arc Japanによる追加検証を経て取得が可能となっている。

GRESB不動産アセスメントBC1.2指標において部分評価認定が正式に確認され、既存建物版グリーンビルディング認証のLEED O+M(v4.1)でも最大100ポイントのうち90ポイントをArcの5つのカテゴリーのパフォーマンススコアで評価することが可能だ。Arc 5の取得によってLEED O+M認証取得の可能性診断が簡便化されることになる。

Arc 5の評価カテゴリーまとめ

Arc Japanの詳細はこちら

GRESBについて

GRESBとは、不動産セクターのESGパフォーマンスを測定・評価するための年次ベンチマーク評価のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 不動産会社・ファンドのESG配慮を客観的に評価
• 投資家による意思決定の重要指標として活用
• 国際的な評価基準としてグローバルに普及

GRESB不動産アセスメントでは、各種環境性能やサステイナビリティへの取り組みが評価対象となっている。Arc 5による評価はBC1.2指標において部分評価認定されることが確認され、不動産のサステイナビリティ評価の信頼性向上に貢献することが期待されている。

Arc 5に関する考察

Arc 5の導入により、不動産のサステイナビリティ評価がより効率的かつ包括的になることが期待される。特にGRESBスコアの向上とLEED認証取得の簡便化は、不動産業界全体のESG対応を加速させる重要な要素となるだろう。ただし、データ収集や入力の正確性を担保するための体制構築が課題となる可能性がある。

今後は、評価対象となる5つのカテゴリーの精度向上や、新たな評価指標の追加が期待される。特に室内環境の評価については、ポストコロナ時代における重要性が高まっており、より詳細な指標の開発が望まれるところだ。データの信頼性向上と評価基準の国際標準化も重要な課題となるだろう。

また、Arc 5の普及によって不動産業界全体のサステイナビリティ意識が高まることも期待される。特に中小規模の不動産所有者にとって、LEED認証取得へのハードルが下がることは大きなメリットとなる。今後はArc 5を活用した具体的な改善事例の蓄積と、それらの知見の共有が重要になってくるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Arcパフォーマンス証書‐5カテゴリー（Arc 5）による2025年 GRESBスコアアップ正式承認 | 株式会社Arc Japanのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000157375.html, (参照 25-02-15).

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