【CVE-2025-21387】Microsoft Office製品群に深刻な脆弱性、リモートコード実行の危険性が判明
記事の要約
- Microsoftが複数の製品でリモートコード実行の脆弱性を確認
- Office製品群とExcelに深刻な脆弱性【CVE-2025-21387】が存在
- パッチ適用前の各バージョンで影響を受ける可能性
複数のMicrosoft Office製品に存在するリモートコード実行の脆弱性
Microsoftは2025年2月11日、Microsoft Office製品群に深刻な脆弱性【CVE-2025-21387】が存在することを公開した。この脆弱性はMicrosoft Excelでのリモートコード実行を可能にするものであり、CVSSスコアは7.8(High)と評価されている。[1]
影響を受ける製品には、Office Online Server、Microsoft Office 2019、Microsoft 365 Apps for Enterprise、Microsoft Office LTSC 2021およびLTSC 2024、Microsoft Office LTSC for Mac 2021および2024、Microsoft Excel 2016が含まれている。攻撃者によって悪用された場合、ユーザーの権限でコードが実行される可能性があるため、早急な対応が必要とされている。
この脆弱性はCWE-416(Use After Free)に分類されており、ローカルからの攻撃が可能で攻撃の複雑さは低いとされている。しかし攻撃には特権は不要だが、ユーザーの操作が必要とされており、影響の範囲は限定的であるとMicrosoftは説明している。
Microsoft Office製品の脆弱性影響範囲まとめ
製品名 | 影響を受けるバージョン |
---|---|
Office Online Server | 1.0.0から16.0.10416.20058未満 |
Microsoft Office 2019 | 19.0.0以降の全バージョン |
Microsoft 365 Apps for Enterprise | 16.0.1以降の全バージョン |
Microsoft Office LTSC 2021 | 16.0.1以降の全バージョン |
Microsoft Office LTSC 2024 | 1.0.0以降の全バージョン |
Microsoft Excel 2016 | 16.0.0.0から16.0.5487.1000未満 |
リモートコード実行の脆弱性について
リモートコード実行の脆弱性とは、攻撃者が対象システムで任意のコードを実行できる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 攻撃者が標的システム上で任意のプログラムを実行可能
- システムの完全な制御権を奪取される可能性がある
- 情報漏洩やマルウェア感染のリスクが高い
今回発見された脆弱性【CVE-2025-21387】は、Microsoft Excelに存在するUse After Free(解放済みメモリの使用)の問題に起因している。この種の脆弱性は攻撃者によって悪用された場合、システム上で任意のコードが実行される可能性があり、深刻度の高い脆弱性として分類されている。
Microsoft Office製品の脆弱性に関する考察
Microsoft Office製品群における今回の脆弱性は、企業や組織のセキュリティ対策において重要な警鐘を鳴らすものとなっている。特にExcelはビジネスにおいて広く使用されているアプリケーションであり、攻撃者にとって魅力的な標的となる可能性が高く、悪用された場合の影響は甚大なものとなるだろう。
今後は組織内でのセキュリティ意識の向上と、定期的なソフトウェアアップデートの徹底が更に重要になってくるものと考えられる。特にリモートワークが一般化している現在、各従業員が使用するOffice製品のバージョン管理と脆弱性対策の自動化システムの導入が有効な解決策となるだろう。
また、長期的な視点では、クラウドベースのOfficeサービスへの移行を検討することで、脆弱性管理の負担を軽減できる可能性がある。Microsoftには今後もセキュリティアップデートの迅速な提供と、より強固なセキュリティ機能の実装を期待したい。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-21387, (参照 25-02-22).
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- 【CVE-2024-13867】WordPressテーマLisivoに反射型XSS脆弱性、バージョン2.3.67以前のすべてのバージョンが影響
- 【CVE-2025-0511】Welcart e-Commerce 2.11.9以前にXSS脆弱性、認証不要で悪意のあるスクリプト実行が可能に
- 【CVE-2025-1189】1000 Projects Attendance Tracking Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性、遠隔攻撃のリスクが判明
- 【CVE-2025-1210】code-projects Wazifa System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性、リモートからの攻撃が可能に
- 【CVE-2025-1187】Police FIR Record Management System 1.0に重大な脆弱性、スタックベースのバッファオーバーフローによるメモリ破損のリスク
- 【CVE-2024-13843】Ivanti製品で機密データの平文保存の脆弱性、管理者権限で機密情報が閲覧可能に
- 【CVE-2025-1177】XunRuiCMS 4.6.3にデシリアライゼーションの重大な脆弱性が発見、リモート攻撃のリスクが浮上
- 【CVE-2024-13842】Ivanti製品にハードコードキーの脆弱性が発見、管理者権限で機密データにアクセス可能な状態に
- 【CVE-2025-21386】Microsoft Excelに深刻な脆弱性、複数のOffice製品のアップデートが緊急に必要に