【CVE-2025-0511】Welcart e-Commerce 2.11.9以前にXSS脆弱性、認証不要で悪意のあるスクリプト実行が可能に
記事の要約
- Welcart e-Commerce 2.11.9以前のバージョンにXSS脆弱性
- nameパラメーターを介した認証不要の格納型XSS攻撃が可能
- CVSSスコア7.2のハイリスク脆弱性として評価
Welcart e-Commerce 2.11.9のXSS脆弱性
WordPressのプラグインWelcart e-Commerceに深刻な脆弱性が発見され、2025年2月12日に情報が公開された。この脆弱性は認証されていないユーザーがnameパラメーターを介して悪意のあるスクリプトを注入できる格納型XSSの問題であり、【CVE-2025-0511】として識別されている。[1]
脆弱性の深刻度はCVSSv3.1で7.2のハイリスクと評価されており、攻撃者は認証なしで攻撃を実行することが可能だ。この問題の原因は入力の無害化処理と出力のエスケープ処理が不十分であることにあり、バージョン2.11.9以前のすべてのバージョンが影響を受ける。
Khayal Farzaliyev氏によって発見されたこの脆弱性は、悪意のあるスクリプトが注入された場合、そのページにアクセスするユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトが実行される危険性がある。対策としては最新バージョンへのアップデートが推奨されている。
Welcart e-Commerce 2.11.9の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-0511 |
脆弱性の種類 | 格納型クロスサイトスクリプティング(XSS) |
影響を受けるバージョン | 2.11.9以前のすべてのバージョン |
CVSSスコア | 7.2(High) |
攻撃条件 | 認証不要、ネットワークアクセス可能 |
発見者 | Khayal Farzaliyev |
クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を利用して、サイト閲覧者のブラウザ上で不正なスクリプトを実行させる攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 入力値の無害化やエスケープ処理の不備を突いた攻撃
- ユーザーのセッション情報や個人情報の窃取が可能
- 悪意のあるスクリプトの実行により、サイト改ざんやマルウェア配布に悪用
格納型XSSは特に深刻な脆弱性であり、Welcart e-Commerceの場合nameパラメーターを介して悪意のあるスクリプトをデータベースに保存することが可能となっている。保存されたスクリプトは該当ページにアクセスする全てのユーザーのブラウザ上で実行される危険性があるため、早急な対策が必要である。
Welcart e-Commerceの脆弱性に関する考察
今回発見された脆弱性は、ECサイトのプラグインとしての性質上、顧客情報や決済情報といった機密性の高いデータを扱う環境での発生という点で特に重要だ。CVSSスコアが7.2と高く評価されている背景には、認証なしで攻撃が可能であることや、影響範囲が広範に及ぶ可能性があることが挙げられるだろう。
今後の課題として、プラグインの開発・保守においてセキュリティレビューのプロセスをより強化する必要性が指摘できる。特にECサイト向けプラグインは決済機能を含むことが多く、セキュリティ上の問題が発生した場合の影響が大きいため、定期的な脆弱性診断や第三者によるセキュリティ監査の実施が望まれる。
プラグインのセキュリティ対策としては、入力値のバリデーションやサニタイズ処理の徹底、適切なエスケープ処理の実装が基本となる。また、WordPressのセキュリティガイドラインに準拠した開発プラクティスの採用や、定期的なセキュリティアップデートの提供体制の整備も重要な課題だ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0511, (参照 25-02-22).
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