【CVE-2024-13842】Ivanti製品にハードコードキーの脆弱性が発見、管理者権限で機密データにアクセス可能な状態に
記事の要約
- Ivantiの製品に重大な脆弱性が発見
- Connect SecureとPolicy Secureの2製品が影響を受ける
- 管理者権限で機密データの読み取りが可能に
Ivanti製品のハードコードキーによる脆弱性を確認【CVE-2024-13842】
Ivantiは2025年2月11日、同社のConnect SecureとPolicy Secureに影響を与える重大な脆弱性【CVE-2024-13842】を公開した。Connect Secureのバージョン22.7R2.3未満とPolicy Secureのバージョン22.7R1.3未満において、ハードコードされた暗号化キーの存在により、管理者権限を持つローカル認証済み攻撃者が機密データを読み取ることが可能な状態となっていることが判明している。[1]
この脆弱性はCWE-321(ハードコードされた暗号化キーの使用)に分類され、CVSSスコアは6.0(MEDIUM)と評価されている。攻撃元区分はローカル、攻撃条件の複雑さは低く、必要な特権レベルは高いとされており、ユーザーの関与は不要で、スコープへの影響が確認されている。
Ivantiはすでに対策版となるConnect Secureバージョン22.7R2.3およびPolicy Secureバージョン22.7R1.3をリリースしており、影響を受ける可能性のあるユーザーに対して、速やかなアップデートを推奨している。この脆弱性は機密情報の漏洩につながる可能性があるため、システム管理者は早急な対応が求められる状況だ。
Ivanti製品の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13842 |
影響を受ける製品 | Connect Secure(22.7R2.3未満)、Policy Secure(22.7R1.3未満) |
脆弱性の種類 | CWE-321(ハードコードされた暗号化キーの使用) |
CVSSスコア | 6.0(MEDIUM) |
対策バージョン | Connect Secure 22.7R2.3以降、Policy Secure 22.7R1.3以降 |
ハードコードされた暗号化キーについて
ハードコードされた暗号化キーとは、ソフトウェアのソースコード内に直接埋め込まれた暗号化キーのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ソースコード内に静的に組み込まれた暗号化キー
- キーの変更や更新が困難な状態
- コードの解析により発見される可能性が高い
この脆弱性は、暗号化キーがソフトウェアに直接組み込まれているため、攻撃者がコードを解析することで機密情報にアクセスできる可能性を生む。Ivantiの事例では、管理者権限を持つ攻撃者が機密データを読み取ることができる状態となっており、情報セキュリティの観点から早急な対応が必要だ。
Ivanti製品の脆弱性に関する考察
Ivantiの製品における暗号化キーのハードコーディングは、開発効率や運用の簡素化を目的としていた可能性があるが、セキュリティ上の重大なリスクを内包している。特に管理者権限を持つ攻撃者による機密データへのアクセスが可能となる点は、企業の情報資産管理において深刻な脅威となるだろう。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、暗号化キーの動的な生成や定期的なローテーションなど、より強固なセキュリティ設計が求められる。特に重要なのは、開発段階からのセキュリティレビューの徹底と、定期的なセキュリティ監査の実施による早期発見の仕組み作りだ。
また、製品のセキュリティアップデートの配信体制や、ユーザーへの情報提供の方法についても改善の余地がある。脆弱性が発見された際の迅速な対応と、影響を受けるユーザーへの明確な情報提供が、製品の信頼性向上につながるはずだ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13842, (参照 25-02-22).
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