【CVE-2024-13725】Keap Official Opt-in Formsに重大な脆弱性、認証不要で任意のファイル実行が可能に
記事の要約
- Keap Official Opt-in FormsにLFI脆弱性が発見
- WordPress向けプラグインの2.0.1以前のバージョンが影響
- 認証不要で任意のPHPファイル実行が可能に
WordPressプラグインKeap Official Opt-in Formsの重大な脆弱性
WordfenceはWordPress向けプラグイン「Keap Official Opt-in Forms」において、バージョン2.0.1以前に重大な脆弱性が発見されたことを2025年2月18日に公開した。この脆弱性は認証なしでローカルファイルインクルージョン攻撃が可能となるもので、CVSSスコアは9.8とクリティカルな深刻度に分類される。[1]
脆弱性はserviceパラメータを介して発生し、攻撃者は認証なしでサーバー上のPHPファイルを含めることが可能となっている。この問題によってアクセス制御のバイパスや機密データの取得、さらにはPHPファイルのアップロードと実行を通じてコード実行につながる可能性が存在するのだ。
特にregister_argc_argvが有効化されており、pearcmd.phpがインストールされている環境では、リモートコード実行のリスクも指摘されている。脆弱性はCWE-22として分類され、ディレクトリトラバーサルの一種として認識されており、早急な対応が求められる状況だ。
脆弱性の詳細まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-13725 |
影響を受けるバージョン | 2.0.1以前の全バージョン |
CVSSスコア | 9.8(Critical) |
脆弱性の種類 | ローカルファイルインクルージョン(LFI) |
攻撃条件 | 認証不要 |
ローカルファイルインクルージョンについて
ローカルファイルインクルージョン(LFI)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者がサーバー上のファイルを不正に読み込むことを可能にする問題のことを指す。以下のような特徴がある。
- サーバー上の任意のファイルを読み込むことが可能
- 機密情報の漏洩やシステム設定の露出につながる
- 特定の条件下でリモートコード実行に発展する可能性がある
Keap Official Opt-in Formsの脆弱性では、serviceパラメータを経由してPHPファイルを含める機能が適切に制限されていないことが問題となっている。この脆弱性は認証なしで攻撃可能であり、さらにregister_argc_argvが有効な環境ではリモートコード実行にまで発展する可能性があるため、特に深刻な問題として認識されている。
Keap Official Opt-in Formsの脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は、特に認証不要で攻撃可能な場合、被害が広範囲に及ぶ可能性が高い点で深刻な問題となっている。Keap Official Opt-in Formsの場合、CVSSスコアが9.8と非常に高く、攻撃の容易さと影響の大きさから、早急なアップデートが不可欠だろう。ただし、多くのWordPressサイトではプラグインの自動更新が無効化されている可能性があり、脆弱性の修正が遅れるリスクも存在する。
今後はプラグイン開発者側でのセキュリティレビューの強化が求められる。特にファイルインクルージョンやパス操作に関する処理については、より厳密な入力検証とサニタイズが必要となるだろう。また、WordPressコミュニティ全体として、セキュリティベストプラクティスの共有や開発者教育の強化も重要な課題となっている。
プラグインのセキュリティ管理における課題は、特にエンタープライズ環境でのWordPress活用において重要な検討事項となっている。今回の脆弱性を教訓として、プラグインの選定基準にセキュリティ対策の実績を含めることや、定期的なセキュリティ監査の実施が推奨される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13725, (参照 25-02-26).
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