【CVE-2024-13691】WordPressテーマUncodeに任意ファイル読み取りの脆弱性、バージョン2.9.1.6以前に影響
記事の要約
- WordPressテーマUncodeに任意ファイル読み取りの脆弱性
- Subscriber以上の権限で任意のサーバーファイルを読み取り可能
- 影響を受けるバージョンは2.9.1.6以前のすべて
Uncodeテーマ2.9.1.6以前のバージョンに深刻な脆弱性
WordPressテーマのUncodeにおいて、uncode_recordMedia関数における入力検証の不備により、任意のファイル読み取りが可能な脆弱性が2025年2月18日に報告された。この脆弱性は【CVE-2024-13691】として識別されており、Subscriber以上の権限を持つ認証済みユーザーが攻撃者となりうる可能性が指摘されている。[1]
CVSSスコアは6.5(深刻度:中)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク経由、攻撃条件の複雑さは低いとされている。認証されたユーザーの特権が必要で、ユーザーの関与は不要だが、影響の範囲はファイルの読み取りに限定されており、整合性や可用性への影響は報告されていない。
この脆弱性は2.9.1.6以前のすべてのバージョンに影響を与えるため、早急なアップデートが推奨される。発見者はMichael Mazzolini氏で、WordfenceのThreat Intelligenceチームによって詳細な分析が行われており、undsgn社の公式サポートページでも対応状況が公開されている。
Uncode脆弱性の影響範囲まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13691 |
影響バージョン | 2.9.1.6以前のすべて |
深刻度 | CVSS 6.5(中) |
必要な権限 | Subscriber以上 |
影響範囲 | 任意のファイル読み取り |
発見者 | Michael Mazzolini |
任意ファイル読み取りについて
任意ファイル読み取りとは、攻撃者が本来アクセスできないはずのファイルシステム上のファイルを読み取ることができる脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 設定ファイルやデータベース認証情報の漏洩リスク
- システムファイルの内容が露出する危険性
- 個人情報や機密情報への不正アクセスの可能性
WordPressの場合、wp-config.phpなどの重要な設定ファイルが読み取られる可能性があり、データベースの認証情報や暗号化キーが漏洩する危険性がある。特にマルチサイト環境では、他のサイトの情報にもアクセスされる可能性があるため、早急な対策が必要だ。
Uncode脆弱性に関する考察
Uncodeテーマの脆弱性は、認証済みユーザーのみが攻撃可能という制限があるものの、Subscriberという比較的低い権限でも実行可能な点が重要である。多くのWordPressサイトではユーザー登録機能が有効化されているため、攻撃者が容易にSubscriber権限を取得できる可能性が高く、攻撃のハードルが低いという課題が存在するだろう。
この脆弱性への対策として、影響を受けるバージョンを使用しているサイトは早急なアップデートが必要不可欠である。また、一時的な対策としてユーザー登録機能の無効化やSubscriber権限の制限強化を検討することも有効だが、これらは根本的な解決策とはならないため、プラグインやテーマの定期的なアップデートチェックを含めた包括的なセキュリティ管理体制の構築が望まれる。
今後はWordPressテーマやプラグインの開発者に対して、入力値の検証やファイルアクセス制御についての更なるセキュリティ教育が必要となるだろう。特にファイルシステムへのアクセスを伴う機能については、厳密なバリデーションと適切なアクセス制御の実装が求められる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13691, (参照 25-02-26).
- Intel. https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/homepage.html
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