【CVE-2024-13480】FedEx Freight用WordPressプラグインにSQLインジェクションの脆弱性、認証不要で情報漏洩のリスク
記事の要約
- FedEx Freight用WordPressプラグインにSQLインジェクションの脆弱性
- バージョン3.4.1以前の全バージョンが影響を受ける
- 認証不要で機密情報が抽出される可能性がある
LTL Freight Quotes for FedEx Freightの脆弱性
WordfenceはWordPress用プラグイン「LTL Freight Quotes – For Customers of FedEx Freight」にSQLインジェクションの脆弱性が発見されたことを2025年2月12日に公開した。バージョン3.4.1以前の全バージョンに影響を及ぼすこの脆弱性は、ユーザーパラメータのエスケープ処理が不十分であることに起因している。[1]
この脆弱性は「CVE-2024-13480」として識別されており、CVSSスコアは7.5(High)と評価されている。攻撃者は認証なしで「edit_id」および「dropship_edit_id」パラメータを介してSQLクエリを追加し、データベースから機密情報を抽出できる可能性が指摘されている。
脆弱性の発見者はColin Xuで、WordfenceのThreat Intelligenceチームが詳細な分析を行っている。既存のSQLクエリに対する準備が不十分であることから、追加のSQLクエリが実行可能な状態となっており、早急な対応が求められる状況である。
脆弱性の詳細情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13480 |
影響を受けるバージョン | 3.4.1以前の全バージョン |
脆弱性のタイプ | SQLインジェクション(CWE-89) |
CVSSスコア | 7.5(High) |
攻撃に必要な認証 | 不要 |
影響を受けるパラメータ | edit_id、dropship_edit_id |
SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのセキュリティ上の脆弱性を悪用して、不正なSQLクエリを実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザー入力値を適切にエスケープせずにSQLクエリに組み込んでしまう実装の問題
- データベースの改ざんや情報漏洩につながる重大な脆弱性
- 適切なパラメータのバリデーションとエスケープ処理で防止可能
WordPressプラグインのLTL Freight Quotesで発見された脆弱性は、典型的なSQLインジェクションの事例といえる。特に認証を必要としない攻撃が可能な点と、データベースからの情報抽出リスクが高い点から、早急なアップデートが推奨される深刻な脆弱性である。
LTL Freight Quotes for FedEx Freightの脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は、サイト運営者にとって深刻な問題となっており、特に認証不要で攻撃可能な今回の脆弱性は早急な対応が必要である。プラグインの開発者であるenitureechnologyは、SQLクエリの実行前に適切なエスケープ処理を実装し、パラメータのバリデーションを強化する必要があるだろう。
今後同様の脆弱性を防ぐためには、開発段階でのセキュリティレビューの強化とコードの品質管理が重要となる。特にデータベース操作を伴うプラグインでは、prepared statementsの使用やエスケープ処理の徹底など、基本的なセキュリティ対策の実装が不可欠である。
WordPressエコシステムの健全性を維持するためには、プラグイン開発者のセキュリティ意識向上とコミュニティによる脆弱性の早期発見・報告の仕組みが重要となる。今回の事例を教訓に、より堅牢なセキュリティ体制の構築が望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13480, (参照 25-02-26).
- Intel. https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/homepage.html
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