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霧島酒造がClaris FileMakerとiPadで業務アプリを内製開発、全社DXによる業務効率化を実現

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

霧島酒造がClaris FileMakerとiPadで業務アプリを内製開発、全社DXによる業務効率化を実現

PR TIMES より


記事の要約

  • 霧島酒造がClaris FileMakerとiPadで業務アプリを内製開発
  • 焼酎製造現場からDXが全社に波及し業務効率が向上
  • データ活用による品質管理と商品開発の強化を実現

霧島酒造のFileMaker活用によるDX推進の取り組み

Claris International Inc.は2025年3月27日、芋焼酎「黒霧島」で知られる霧島酒造株式会社がローコード開発プラットフォーム「Claris FileMaker」およびiPadを活用したDX推進事例を公開した。霧島酒造では2021年の社内アンケートで業務のデジタル化の遅れが顕在化し、2022年4月にDX推進本部を設立して本格的な改革に着手している。[1]

焼酎粕リサイクルプラントでは従来、点検記録を手書きで管理し事務所での転記作業が必要だったが、FileMakerとiPadの導入により現場での報告書作成が完結するようになった。作業工数が約25%削減され、しきい値を超えた数値の自動検知機能により異常の早期発見が可能になっている。

酒質管理部門ではiPhoneを活用した検定酒評価アプリを導入し、焼酎の品質データをデジタル化している。「味わい」のデジタル記録と仕込みデータの連携により、新商品開発のスピードと精度の向上につながることが期待されている。

FileMakerを活用したDX推進の効果まとめ

項目 詳細
業務効率化 現場での報告書作成完結、作業工数25%削減
品質管理 異常値の早期発見、FSSC22000認証取得
データ活用 味わいデータのデジタル化、商品開発への活用
展開範囲 製造、品質保証、SCMなど10部署以上で活用
事例の詳細はこちら

ローコード開発について

ローコード開発とは、プログラミングの専門知識がなくても、視覚的な開発環境を使用してアプリケーションを作成できる手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 直感的なUIによる開発環境の提供
  • テンプレートやコンポーネントの再利用が可能
  • 少ないコード記述で迅速な開発が実現

霧島酒造の事例では、現場を熟知する担当者がFileMakerを活用してアプリケーションを内製開発している。操作性やコストパフォーマンス、内製の容易さ、拡張性を評価してツールを選定し、現場主導のアジャイル開発とDXの成功モデルを確立している。

FileMakerを活用したDX推進に関する考察

霧島酒造のDX推進において、FileMakerによるアプリケーション内製化は業務効率化とデータ活用の両面で大きな成果を上げている。現場担当者が業務フローを熟知していることを活かし、必要な機能を迅速に開発・改善できる点が、持続可能な改革を実現する重要な要素となっているだろう。

今後の課題として、デジタル化によって蓄積された各種データの有効活用が挙げられる。製造プロセスや品質管理、顧客体験など多岐にわたるデータを分析・活用することで、さらなる業務改善や商品開発の高度化が期待できる。

FileMakerを全社的なDXツールとして活用する霧島酒造の取り組みは、他の製造業にとっても参考となる事例である。現場主導のアジャイル開発と、データドリブンな意思決定の組み合わせにより、より効率的で持続可能な事業運営が実現できるだろう。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「芋焼酎「黒霧島」の霧島酒造、Claris FileMaker と iPad を活用し、現場主導でアプリを内製。全社 DX を推進。 | Claris International Inc. のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000053419.html, (参照 25-03-28).
  2. 4086

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