【CVE-2024-45156】Adobe Animate 24.0.5以前のバージョンにNULLポインタ参照の脆弱性、任意コード実行のリスクに警戒
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記事の要約
- Adobe Animateに深刻な脆弱性が発見
- NULLポインタ参照による任意コード実行の可能性
- バージョン23.0.8、24.0.5以前が対象に
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Adobe Animate 23.0.8、24.0.5以前のバージョンにNULLポインタ参照の脆弱性
Adobe SystemsはAdobe Animateのバージョン23.0.8、24.0.5以前に深刻な脆弱性が存在することを2024年12月10日に公開した。この脆弱性はNULLポインタ参照(CWE-476)として分類され、悪意のあるファイルを開くことで現在のユーザーコンテキストで任意のコード実行が可能になる危険性が指摘されている。[1]
この脆弱性に関してCVSS(Common Vulnerability Scoring System)v3.1での評価では、基本スコアが7.8(High)と高い深刻度を示している。攻撃には特権が不要でユーザーの操作のみが必要とされ、機密性・完全性・可用性すべてに高い影響があると評価されており、早急な対応が求められる状況だ。
また米国サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は2024年12月17日にこの脆弱性の評価を更新し、SSVCフレームワークによる分析も実施した。CISAの評価では自動化された攻撃の可能性は検出されていないものの、システムへの技術的な影響は重大であると判断されている。
Adobe Animate脆弱性の評価詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-45156 |
影響を受けるバージョン | 23.0.8、24.0.5以前 |
脆弱性の種類 | NULLポインタ参照(CWE-476) |
CVSSスコア | 7.8(High) |
公開日 | 2024年12月10日 |
最終更新日 | 2024年12月17日 |
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NULLポインタ参照について
NULLポインタ参照とは、プログラムがメモリ上のNULL(無効な)アドレスにアクセスしようとする際に発生する脆弱性の一種である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 無効なメモリアドレスへのアクセスによりプログラムがクラッシュする可能性
- メモリ管理の不備により任意のコード実行につながる危険性
- 入力値の検証不足や初期化漏れが主な原因となる
Adobe Animateで発見されたNULLポインタ参照の脆弱性は、悪意のあるファイルを開くことでトリガーされる可能性がある。この脆弱性が攻撃者に悪用された場合、現在のユーザーの権限でシステム上で任意のコードが実行される可能性があり、システムのセキュリティに重大な影響を及ぼす可能性がある。
Adobe Animate脆弱性に関する考察
Adobe Animateの脆弱性対策として、製品の更新プログラムの提供が期待されるが、組織内での運用における課題も考えられる。特に多数のクリエイティブワークステーションを抱える企業では、アップデートの展開に時間を要する可能性があり、その間の一時的な対策として、不審なファイルを開かない運用ルールの徹底が重要になるだろう。
今後の課題として、組織内でのセキュリティ意識向上とともに、自動更新の仕組みの整備が重要になってくる。特にクリエイティブツールは外部からのファイル入力が業務上必要不可欠であるため、検証環境の整備やファイル受け渡しのワークフローの見直しなども検討する必要があるだろう。
長期的な対策としては、開発段階でのセキュリティテストの強化やコードレビューの徹底が望まれる。特にNULLポインタ参照のような基本的な脆弱性が製品リリース後に発見されることは、開発プロセスの見直しが必要であることを示唆しており、今後のAdobe製品全般のセキュリティ品質向上に期待したい。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-45156 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-45156, (参照 24-12-20).
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