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SThreeがSTEM人材5カ国調査を実施、AIツールへの関心が前年比で大幅に上昇し職場の魅力度向上に貢献

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • STEM人材のAIに対する意識が前向きに変化
  • AIツール導入企業への魅力度が60%に上昇
  • 日本のSTEM人材のAI受容度は5カ国中最下位

STEM人材のAIツール受容度の変化と国際比較調査

SThree株式会社は、STEM先進国上位5カ国(米国、英国、日本、ドイツ、オランダ)の2,500人以上のSTEM人材を対象とした調査結果を2024年12月19日に公開した。調査結果によると、最新のAIツールを導入している職場への魅力度が60%に上昇し、昨年の調査で34%がAIを脅威と捉えていた状況から大きな変化が見られる。[1]

STEM人材のAIツールに対する意識調査では、オランダが67%と最も高い導入意欲を示し、英国が62%で続く一方、日本は53%と5カ国中で最も低い数値となった。日本のSTEM人材におけるAI受容の進展は他国と比較して緩やかなペースで進んでいることが明らかになっている。

また、経営層とのAI活用に対する意識の違いも浮き彫りになり、全5カ国で約半数の回答者が経営層よりもAI活用に積極的だと回答した。特にドイツが54%と最も高く、米国が52%で続く中、日本は45%と最下位となり、職種別ではライフサイエンス分野が54%と最も高い数値を示している。

STEM人材のAI受容度調査結果まとめ

オランダ 英国 ドイツ 米国 日本
AIツール導入企業への魅力度 67% 62% 60% 58% 53%
経営層よりAI活用に積極的 48% 51% 54% 52% 45%

STEM人材について

STEM人材とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の分野で専門知識や技能を持つ人材のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 科学技術分野における高度な専門知識と技能を保有
  • テクノロジーの進化に対応できる適応力と学習能力
  • データ分析や論理的思考に基づく問題解決能力

SThreeの調査によると、STEM人材のAIに対する認識は、昨年の34%が雇用の脅威と捉えていた状況から、今年は60%がAIツールを導入している職場に魅力を感じるまでに変化している。STEM人材のAIに対する考え方は、分野によって差があり、日本ではライフサイエンス分野が54%と最も積極的な姿勢を示している。

STEM人材のAI受容に関する考察

STEM人材のAIに対する認識の大幅な変化は、AIがもたらす生産性向上の可能性への理解が深まったことを示している。特にオランダや英国などの欧米諸国でAIツール導入への高い関心が示されているが、日本の企業においてはAI活用の意思決定プロセスが慎重で、導入に時間がかかることが課題となっているだろう。

経営層とSTEM人材の間でAI活用に対する意識の差が生じている点は、組織内でのAI導入戦略の策定において重要な課題となる可能性がある。特に日本企業においては、経営層とSTEM人材の間でAIに対する理解や期待値の違いを埋めていく必要があり、両者の対話を促進する仕組みづくりが求められるだろう。

今後は、AIの活用がSTEM人材の業務効率化や創造性の向上にどのように貢献できるかを具体的に示していくことが重要だ。特に日本においては、ライフサイエンス分野での積極的なAI活用事例を他分野にも展開し、STEM人材全体のAIリテラシー向上を図ることが期待される。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「AIは"脅威”から"なくてはならないツール”へ―STEM人材の意識の変化 | SThree株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000149028.html, (参照 24-12-20).

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