【CVE-2025-25166】WordPressプラグインInLocation1.8以前にCSRF脆弱性、格納型XSSの実行が可能に
記事の要約
- InLocationプラグイン1.8以前にXSS脆弱性が発見
- クロスサイトリクエストフォージェリによるXSSの発生が可能
- CVSSスコア7.1の深刻度の高い脆弱性として評価
WordPress用プラグインInLocationの脆弱性を発見
セキュリティ企業のPatchstack OÜは2025年2月7日、WordPressプラグイン「InLocation」にクロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)の脆弱性が存在することを公開した。バージョン1.8以前の全てのバージョンで格納型XSSの脆弱性が存在しており、この脆弱性は【CVE-2025-25166】として識別されている。[1]
InLocationの脆弱性はCVSSv3.1で評価され、基本スコアは7.1(深刻度:高)となっており、攻撃元区分はネットワーク経由で、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、特権レベルは不要だが、ユーザーの関与が必要とされており、影響の想定範囲に変更があることが指摘されているのだ。
この脆弱性の発見者はPatchstack Allianceに所属するAbdi Pranata氏で、SSVCの評価では攻撃の自動化可能性は「なし」、技術的影響は「部分的」と評価された。WordPressサイトの管理者は早急にプラグインのアップデートを実施する必要があるだろう。
InLocationの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-25166 |
影響を受けるバージョン | 1.8以前の全バージョン |
脆弱性の種類 | クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF) |
CVSSスコア | 7.1(高) |
発見者 | Abdi Pranata(Patchstack Alliance) |
公開日 | 2025年2月7日 |
クロスサイトリクエストフォージェリについて
クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)とは、Webアプリケーションに対する攻撃手法の一つで、ユーザーの意図しない操作を強制的に実行させる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 正規ユーザーのセッション情報を悪用した不正な操作が可能
- ユーザーの認証状態を利用して不正なリクエストを送信
- Webサイトの重要な機能が悪用される可能性がある
CSRFはCWE-352として分類される深刻な脆弱性であり、特に認証済みユーザーの権限を悪用した攻撃が可能となる。InLocationの場合、CSRFを経由して格納型XSSの脆弱性が引き起こされる可能性があり、WordPress管理画面上での不正なスクリプト実行やユーザーデータの改ざんなどのリスクが存在するのだ。
InLocationの脆弱性に関する考察
InLocationプラグインの脆弱性は、WordPressサイトのセキュリティに深刻な影響を及ぼす可能性があり、特に格納型XSSを介したユーザーデータの改ざんや不正なスクリプトの実行が懸念される。CVSSスコアが7.1と高い評価を受けていることから、早急な対応が必要であり、プラグインの更新や代替手段の検討が求められるだろう。
今後同様の脆弱性を防ぐためには、プラグイン開発者によるセキュリティテストの強化やコードレビューの徹底が重要となる。特にユーザー入力を扱う機能については、入力値の検証やサニタイズ処理の実装を慎重に行う必要があり、セキュリティ専門家との連携も検討に値するだろう。
WordPressコミュニティ全体としても、プラグインのセキュリティ審査基準の厳格化や、脆弱性報告制度の整備が望まれる。プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの充実や、定期的なセキュリティ監査の実施により、より安全なエコシステムの構築が期待されるのだ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-25166, (参照 25-02-14).
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