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【CVE-2025-22752】WordPress用GSheetConnector For Forminator Formsに深刻な脆弱性、反射型XSSによる情報漏洩のリスクに

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPressプラグインに深刻なXSS脆弱性が発見
  • GSheetConnector For Forminator Forms 1.0.11以前が対象
  • CVSS 3.1で高リスク(7.1)と評価される脆弱性

GSheetConnector For Forminator Formsの深刻な脆弱性

Patchstack OÜは2025年1月15日、WordPress用プラグイン「GSheetConnector For Forminator Forms」のバージョン1.0.11以前に存在する反射型クロスサイトスクリプティング脆弱性を発表した。この脆弱性は攻撃者がユーザーの入力を不適切に処理することを悪用し、悪意のあるスクリプトを実行する可能性がある問題として報告されている。[1]

この脆弱性はCVE-2025-22752として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング(CWE-79)に分類されている。CVSSスコアは7.1と評価されており、攻撃元区分はネットワークで攻撃条件の複雑さは低いとされているが、攻撃の成功には利用者の操作が必要となる。

GSheetConnector For Forminator FormsはフォームデータをGoogle Sheetsと連携するためのプラグインとして広く利用されており、多くのWordPressサイトに影響を与える可能性がある。脆弱性の影響範囲は機密性、整合性、可用性のすべてに及び、各項目で低レベルの影響が想定されている。

GSheetConnector For Forminator Forms脆弱性の詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-22752
影響を受けるバージョン 1.0.11以前のすべてのバージョン
脆弱性の種類 反射型クロスサイトスクリプティング
CVSSスコア 7.1 (HIGH)
攻撃の前提条件 ユーザーの操作が必要
報告者 Le Ngoc Anh (Patchstack Alliance)

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションにおける代表的な脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトを挿入し実行させる攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにWebページに出力される
  • 攻撃成功時にユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトが実行可能
  • セッションの乗っ取りや個人情報の窃取などのリスクがある

GSheetConnector For Forminator Formsの脆弱性は、入力値の不適切な処理によって発生する反射型XSSに分類される。CVSSスコアが7.1と高く評価されているため、WordPressサイトの管理者は早急なアップデートによる対策が推奨される。この種の脆弱性は適切な入力値の検証とエスケープ処理によって防ぐことが可能だ。

WordPress用プラグインの脆弱性に関する考察

WordPress用プラグインの脆弱性対策において最も評価できる点は、発見された脆弱性が速やかに公開され、CVEとして管理されている点である。この透明性の高さは、セキュリティコミュニティとプラグイン開発者の協力関係を強化し、脆弱性の早期発見と修正につながっている。一方で、プラグインの開発者が適切なセキュリティテストを実施していなかった可能性も考えられるだろう。

今後の課題として、WordPressプラグインのセキュリティ品質の向上が挙げられる。プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、自動化されたセキュリティテストツールの提供により、開発段階での脆弱性の検出と修正が容易になることが期待される。特にフォーム処理を行うプラグインは入力値の検証が重要となるため、標準的なセキュリティ実装パターンの提供が望まれる。

また、WordPressのプラグインエコシステム全体のセキュリティ向上も重要な課題となる。プラグインの審査プロセスの強化や、セキュリティスコアの可視化など、ユーザーがプラグインのセキュリティ状態を容易に確認できる仕組みの構築が必要だ。このような取り組みにより、セキュアなプラグイン開発が促進されることが期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-22752, (参照 25-02-15).
  2. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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