【CVE-2024-13651】WordPressプラグインRapidLoadに認証不備の脆弱性、Subscriber権限での設定リセットが可能に
記事の要約
- RapidLoadプラグイン2.4.4以前に認証不備の脆弱性
- Subscriber以上の権限で設定リセットが可能に
- Wordfenceが【CVE-2024-13651】として報告
RapidLoad WordPress プラグイン2.4.4の認証不備の脆弱性
WordPressプラグイン「RapidLoad – Optimize Web Vitals Automatically」において、バージョン2.4.4以前に認証に関する重大な脆弱性が発見され、2025年2月1日にWordfenceより【CVE-2024-13651】として公開された。この脆弱性は、ajax_deactivate()関数における権限チェックの欠如により、Subscriber以上の権限を持つ認証済みユーザーがプラグインの設定をリセットできる状態となっていることが判明している。[1]
発見された脆弱性はCVSS 3.1でスコア4.3(深刻度:中)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。プラグインの開発元であるshakee93は、この脆弱性に対する修正を進めており、影響を受けるバージョンは2.4.4以前のすべてのバージョンとなっている。
この脆弱性は、CWE-862として分類される認証の欠如に関する問題であり、システムの設定変更に対する適切な権限管理が実装されていないことが原因となっている。Tieu Pham Trong Nhanによって発見されたこの脆弱性は、プラグインのセキュリティ管理における重要な課題を浮き彫りにしている。
RapidLoadプラグインの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-13651 |
影響を受けるバージョン | 2.4.4以前の全バージョン |
CVSSスコア | 4.3(MEDIUM) |
脆弱性タイプ | CWE-862(Missing Authorization) |
発見者 | Tieu Pham Trong Nhan |
公開日 | 2025年2月1日 |
認証不備について
認証不備とは、システムやアプリケーションにおいて、ユーザーの権限を適切に確認せずに特定の操作を許可してしまう脆弱性のことを指す。以下のような特徴が挙げられる。
- 適切な権限チェックが実装されていない
- 想定外の権限でシステム操作が可能
- セキュリティ上の重大なリスクとなる
RapidLoadプラグインの脆弱性では、ajax_deactivate()関数における権限チェックの欠如が主な問題となっている。Subscriber権限のユーザーがプラグインの設定をリセットできる状態は、本来想定されていない操作が可能となっており、システムの安全性を脅かす要因となっている。
RapidLoadプラグインの脆弱性に関する考察
RapidLoadプラグインにおける認証不備の脆弱性は、WordPressプラグインの開発における権限管理の重要性を改めて浮き彫りにしている。プラグインの設定変更は本来、管理者権限を持つユーザーのみが実行できるべき操作であり、Subscriber権限での操作を許可してしまうことは、サイトの安全性と安定性を著しく損なう可能性がある。
今後の課題として、プラグイン開発者は機能実装時における権限チェックの徹底と、セキュリティテストの強化が求められるだろう。特にWordPressのような広く利用されているプラットフォームのプラグインでは、脆弱性が発見された場合の影響範囲が大きいため、開発段階での十分な検証と迅速な脆弱性対応が不可欠となる。
また、WordPressコミュニティ全体として、プラグインのセキュリティ審査基準の厳格化や、開発者向けのセキュリティガイドラインの整備も検討する必要がある。プラグインのセキュリティ品質向上には、開発者の意識向上と共に、コミュニティ全体でのセキュリティ強化の取り組みが重要となるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13651, (参照 25-02-26).
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