セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-25

【CVE-2025-1872】101newsバージョン1.0にSQLインジェクション脆弱性が発見、管理者機能に深刻な影響

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 101newsバージョン1.0にSQLインジェクション脆弱性が発見
• admin/add-subadmins.phpのsadminusernameパラメータが影響
• 深刻度はCriticalで、スコアは9.3を記録

101newsバージョン1.0のSQLインジェクション脆弱性

Spanish National Cybersecurity Instituteは2025年3月3日、101newsバージョン1.0にSQLインジェクション脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は管理者用ページのsadminusernameパラメータに存在しており、【CVE-2025-1872】として識別されている。^[1]

CVSSスコアは9.3でCriticalに分類されており、攻撃者は特別な権限や認証情報を必要とせずに攻撃を実行できる可能性がある。この脆弱性は機密性、完全性、可用性のすべてに高い影響を及ぼす可能性があり、早急な対応が求められる状況だ。

この脆弱性はRafael Pedreroによって発見され、Spanish National Cybersecurity Instituteに報告された。CWE-89に分類されるこの脆弱性は、SQLコマンドで使用される特殊文字の無害化が適切に行われていないことに起因している。

101newsの脆弱性詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、不適切な入力値の検証により発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• データベースに対する不正なSQLコマンドの実行が可能
• データの改ざんや漏洩、システムの破壊などのリスクが存在
• 適切な入力値の検証とエスケープ処理で防止が可能

101newsの場合、管理者用ページのsadminusernameパラメータにおいてSQLインジェクションの脆弱性が確認されている。この脆弱性は特別な権限を必要とせずに攻撃可能であり、データベースの内容を改ざんしたり情報を窃取したりする可能性があるため、早急な対応が必要とされている。

101newsのSQLインジェクション脆弱性に関する考察

101newsの管理者機能にSQLインジェクションの脆弱性が存在することは、Webアプリケーションのセキュリティ設計における基本的な対策の重要性を再認識させる事例となっている。特に管理者権限に関連する機能での脆弱性は、システム全体に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、入力値の検証やパラメータのバインド処理などの対策を徹底する必要があるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティテストの強化やコードレビューの徹底が求められる。特にデータベース操作を行う部分については、PreparedStatementの使用やORMの適切な活用など、SQLインジェクション対策の基本に立ち返った実装が重要になってくるだろう。

また、この事例を通じて、オープンソースのCMSシステムにおけるセキュリティ品質の確保の重要性も浮き彫りになった。コミュニティベースの開発においても、セキュリティテストの自動化や脆弱性診断の定期的な実施など、継続的なセキュリティ対策の仕組みづくりが望まれる。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1872, (参照 25-03-25).
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