【CVE-2024-13899】WordPress用Mambo Importerプラグインに深刻な脆弱性、管理者権限で悪用の可能性
スポンサーリンク
記事の要約
- WordPress用Mambo Importerプラグインに脆弱性を発見
- 管理者権限での認証済みユーザーによるPHPオブジェクトインジェクションが可能
- POPチェーンと組み合わさることで深刻な影響のリスク
スポンサーリンク
WordPress用Mambo Importerプラグインのバージョン1.0までに脆弱性
WordFenceは2025年2月22日、WordPress用プラグインMambo Importerにおいて、バージョン1.0以前に深刻な脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は認証済みの管理者権限以上のユーザーによってPHPオブジェクトインジェクションが実行可能となるものであり、CVE-2024-13899として識別されている。[1]
脆弱性はfImportMenu関数内の$dataパラメータにおける信頼できない入力のデシリアライズに起因しており、CVSSスコアは7.2と高い深刻度を示している。この脆弱性単体では実害は限定的だが、POPチェーンを含む追加のプラグインやテーマがインストールされている環境では、任意のファイル削除や機密データの取得、コード実行などのリスクが発生する可能性がある。
この脆弱性の発見者はFrancesco Carlucciであり、WordFenceによる脆弱性情報の公開と同時に詳細な技術情報も開示された。脆弱性の特徴として、認証済みユーザーのみが影響を受ける点や、追加のPOPチェーンが必要となる点が挙げられており、攻撃の成立には特定の条件が必要となっている。
Mambo Importerの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13899 |
影響を受けるバージョン | 1.0以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | PHPオブジェクトインジェクション(CWE-502) |
CVSSスコア | 7.2(高) |
必要な権限 | 管理者以上の認証済みユーザー |
発見者 | Francesco Carlucci |
スポンサーリンク
PHPオブジェクトインジェクションについて
PHPオブジェクトインジェクションとは、信頼できない入力データのデシリアライズ処理を悪用する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- シリアライズされたデータの改ざんによる不正なオブジェクトの生成
- デシリアライズ時の自動的なメソッド呼び出しを利用した攻撃
- POPチェーンと組み合わせることによる影響範囲の拡大
PHPオブジェクトインジェクションは、特にWordPressのようなプラグイン構造を持つシステムにおいて深刻な影響をもたらす可能性がある。POPチェーンが存在する環境では、任意のファイル操作やコード実行といった重大な脆弱性につながる危険性があり、適切な入力検証とデシリアライズ処理の実装が重要となる。
Mambo Importerの脆弱性に関する考察
この脆弱性は管理者権限を持つユーザーのみが影響を受けるため、一般的な攻撃シナリオでの影響は限定的だと考えられる。しかしPOPチェーンを含むプラグインやテーマが同時にインストールされている環境では、権限昇格や情報漏洩といった深刻な被害につながる可能性が高まってしまうだろう。
今後の対策として、プラグイン開発者はデシリアライズ処理を行う際の入力検証を徹底する必要がある。また、WordPressサイトの管理者は定期的なプラグインのアップデートと、不要なプラグインの削除を行うことで、攻撃対象となる可能性を低減することが望ましいだろう。
長期的な視点では、WordPressエコシステム全体でのセキュリティ強化が求められる。プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、自動的な脆弱性スキャン機能の強化など、プラットフォームレベルでの対策が重要となるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13899, (参照 25-03-25). 1852
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- 【CVE-2025-2480】Sante DICOM Viewer Proに重大な脆弱性、医療画像システムのセキュリティリスクが浮き彫りに
- 【CVE-2025-2221】WPCOM Member 1.7.6に認証不要のSQLインジェクション脆弱性、データベースからの情報漏洩のリスク
- 【CVE-2024-1508】WP Crowdfunding 2.1.13に認証機能の欠陥、投稿コンテンツの不正ダウンロードのリスクが発生
- 【CVE-2025-24993】Windows NTFSに深刻な脆弱性、広範なバージョンで対策が必要に
- 【CVE-2025-26703】ZTE GoldenDBに特権管理の脆弱性、バージョン6.1.03から6.1.03.04が影響対象に
- 【CVE-2025-28859】WordPress用プラグインMaintenance Notice 1.0.5にCSRF脆弱性、ユーザー操作による不正リクエストの実行が可能に
- 【CVE-2025-28866】WordPress用プラグインLogin Loggerに深刻な脆弱性、クロスサイトリクエストフォージェリの悪用が可能に
- 【CVE-2025-28879】WordPressプラグインBee Layer Sliderにクロスサイトスクリプティングの脆弱性、CVSS6.5で中程度の深刻度と評価
- 【CVE-2025-28871】WordPress用Block Spam By Math Reloaded 2.2.4にXSS脆弱性、セキュリティアップデートの適用が必要に
- 【CVE-2025-28867】WordPressプラグインFrontpage category filterにCSRF脆弱性、バージョン1.0.2以前に影響
スポンサーリンク