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NTTグループとNECが140Gbpsの無線伝送に成功、ミリ波帯で世界最速の伝送速度を実現

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • NTT、ドコモ、NECが140Gbpsの無線伝送に成功
  • 71GHzから86GHzのミリ波帯で世界最速を達成
  • 従来技術の2倍以上の伝送速度を実現

NTTらが世界最速の無線伝送技術を開発

日本電信電話株式会社、株式会社NTTドコモ、日本電気株式会社は2025年3月24日、71GHzから86GHzのミリ波帯において140Gbpsのリアルタイム無線伝送に成功したことを発表した。従来技術の2倍以上となる伝送速度を実現し、100GHz未満の周波数帯において世界最速の記録を樹立したのだ。[1]

開発されたOAMモード多重伝送技術は、同じ周波数と時間に複数の異なるOAMモードを持つ電波にそれぞれ信号を多重して送信することで、固定局間の無線伝送を大容量化する技術である。この技術により、光ファイバだけでなく無線通信を利用した柔軟なバックホールの構築が可能になった。

実証実験では、22.5m距離における双方向伝送で毎秒139.2ギガビット、45m距離における双方向伝送で毎秒104.0ギガビット、反射板を介した22.5m距離における双方向伝送で毎秒139.2ギガビットの伝送容量を達成している。この成果は2025年3月24日から開催される国際会議WCNCにて発表される予定だ。

無線伝送実験の結果まとめ

実験シナリオ 距離 伝送容量
双方向伝送 22.5m 139.2Gbps
長距離双方向伝送 45m 104.0Gbps
反射板介在双方向伝送 22.5m 139.2Gbps

OAMモード多重伝送技術について

OAMモード多重伝送技術とは、電波の性質である軌道角運動量を利用して複数の異なるデータを空間上に多重化する技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 同一周波数・時間での複数信号の多重送信が可能
  • 異なる螺旋構造を持つ信号の干渉を防止
  • 限られた帯域で大容量データ伝送を実現

OAMモード多重伝送技術は送信電波の同一位相の軌跡が進行方向に対して螺旋状を描くように設計されており、受信側では位相を逆回転して合成することで信号を受信できる。この技術により100GHz未満の周波数帯においても大容量の無線伝送が可能となり、6G時代の多様なサービスを支える基盤技術として期待されている。

参考サイト

  1. ^ NTT. 「6G時代の大容量無線バックホールの構築に向けて前進~双方向無線通信装置を用いて80GHz帯で世界最速の毎秒140ギガビット伝送に成功~ | ニュースリリース | NTT」. https://group.ntt/jp/newsrelease/2025/03/24/250324a.html, (参照 25-03-26).
  2. 10186
  3. NEC. https://jpn.nec.com/

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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