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公開：2025-04-09

博報堂とNTTデータが新会社HAKUHODO ITTENIを設立、生活者データを活用したデマンドチェーン革新を推進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 博報堂とNTTデータが新会社HAKUHODO ITTENIを設立
• 生活者データを活用したデマンドチェーン革新を目指す
• 戦略開発からシステム実装まで一貫したサービスを提供

博報堂とNTTデータによる新会社HAKUHODO ITTENIの設立

博報堂とNTTデータは生活者発想に基づくデマンドチェーン革新を目指し、共同出資による新会社「株式会社 HAKUHODO ITTENI」を2025年2月14日に設立し、2025年4月1日より営業を開始した。新会社では博報堂の生活者理解を基盤としたマーケティング力・クリエイティビティと、NTTデータの先端IT技術・セキュアなシステム構築力を融合することで、クライアント企業の機動的意思決定に向けた独自の価値提供を目指している。^[1]

HAKUHODO ITTENIは博報堂が長期間にわたって保有・整備してきた豊富な生活者データや多面的な生活者研究を活用し、生活者・顧客のインサイト抽出技術やクリエイティビティによりCX・EX・DX戦略を開発する。システム実装から事業・顧客データ分析を軸にした日常的な事業運用の伴走まで、総合的なコンサルティングを提供することで、クライアント企業の新市場創造に貢献するものだ。

新会社の事業は、デマンドチェーン変革を軸としたコンサルティング事業、システム構築事業、データ活用支援事業の3つを柱として展開される。資本金は100,000千円で、出資比率は博報堂が80%、NTTデータが20%となっており、代表取締役社長には萩原隆史が就任している。

HAKUHODO ITTENIの事業概要

デマンドチェーンについて

デマンドチェーンとは、消費者の需要を起点として、企業の供給活動を最適化する仕組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 消費者ニーズを起点とした需要予測と供給計画の立案
• リアルタイムデータに基づく迅速な意思決定の実現
• サプライチェーン全体の効率化と最適化の促進

HAKUHODO ITTENIでは、博報堂の生活者データとNTTデータのIT技術を組み合わせることで、より効果的なデマンドチェーンの構築を支援する。企業の意思決定プロセスを改善し、市場の変化に柔軟に対応できる体制を整えることで、クライアント企業の競争力強化に貢献することが期待される。

HAKUHODO ITTENIの事業展開に関する考察

HAKUHODO ITTENIの強みは、博報堂の豊富な生活者データとNTTデータの技術力を組み合わせた独自のアプローチにある。特に、生活者インサイトを基にしたデマンドチェーン変革は、企業のデジタルトランスフォーメーションを加速させる可能性を秘めており、市場における競争優位性を確立する上で重要な要素となるだろう。

一方で、異なる企業文化を持つ両社のノウハウをいかに効果的に融合させるかが課題となる可能性がある。システム構築からコンサルティングまでを一貫して提供するビジネスモデルを成功させるためには、組織間の円滑なコミュニケーションと迅速な意思決定プロセスの確立が不可欠だ。

今後は、AIやブロックチェーンなどの先端技術を活用したソリューションの開発にも期待が高まる。生活者データの活用における個人情報保護への配慮と、データドリブンな意思決定支援の両立を図ることで、より多くの企業に価値を提供できるはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「博報堂とNTTデータ、戦略からデータ活用・システム実装まで一貫して行いトップライン拡大戦略を強みとする新会社 「HAKUHODO ITTENI」の営業を開始 | 株式会社博報堂のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000974.000008062.html, (参照 25-04-09).
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