公開:

東急不動産がハーバード大学とTECH-Tokyoを渋谷サクラステージに設立、日本のスタートアップエコシステム強化へ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

東急不動産がハーバード大学とTECH-Tokyoを渋谷サクラステージに設立、日本のスタートアップエコシステム強化へ

PR TIMES より


記事の要約

  • ハーバード大学のTECHがTECH-Tokyoを渋谷に設立
  • 東急不動産と協業し日本のスタートアップエコシステム強化へ
  • 渋谷サクラステージのSHIBUYAタワー37階に2025年10月開設予定

東急不動産とハーバード大学TECHの協業で渋谷にTECH-Tokyo誕生へ

東急不動産株式会社はハーバード・テクノロジー&アントレプレナーシップセンター(Technology & Entrepreneurship Center at Harvard、以下「TECH」)に創業メンバーかつ独占的に場を提供するパートナーとして選定されたことを2025年4月9日に発表した。この協業により日本のスタートアップコミュニティの拡大と強化を目指し、東急不動産が展開する渋谷サクラステージSHIBUYAタワー37階にTECH-Tokyoを設立する計画だ。[1]

TECH-Tokyoでは日本の企業、研究機関、スタートアップコミュニティーにおける横断型イノベーションをめざす独自プログラムを開発・提供する予定である。最先端の研究成果へのアクセスやスタートアップへの投資機会、リーダーシップを高める知見などを提供し、ハーバード大学の教員や業界のリーダーを招いての日英同時通訳付きの各種ワークショップ、ネットワーキングイベント、講演会も実施される。

ハーバード・イノベーション・ラボのシニア・アドバイザーであり、TECHの上級インターナショナル・イノベーション・フェローであるホルヘ・コルテル氏がTECH-Tokyoに常駐することになっている。東急不動産はこれまでの起業後を中心とした支援だけでなく、本取り組みによって創業に向けた支援も拡充し、グローバルなイノベーション・エコシステムの構築を目指す方針だ。

TECH-Tokyoの施設概要と提供プログラム

項目 詳細
施設名称 TECH-Tokyo
所在地 渋谷サクラステージ SHIBUYAタワー37階
開業日 2025年10月(予定)
フロア面積 446㎡
設備 コワーキングスペース、オフィス設備、東京とボストンをつなぐ最新鋭のリアルタイム・ビデオ・ポータル
プログラム開始時期 メンバープログラムは2025年6月から開始予定
提供内容 ハーバード大学の特許使用権、コミュニティ参画、スタートアップ企業・研究者紹介、ワークスペース利用、イベント参加

イノベーション・エコシステムについて

イノベーション・エコシステムとは、起業家やスタートアップ企業、投資家、研究機関、大企業などが相互に連携し、新たな価値を創造するための生態系のような仕組みのことを指している。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 多様なプレイヤーが共生し相互に価値を生み出す環境
  • 知識や技術、資金、人材などの資源が循環する仕組み
  • 継続的なイノベーション創出を促進する文化や制度

ハーバード大学は世界的なイノベーション・エコシステムの中心として、これまでに200以上のユニコーン企業を輩出している実績がある。Meta、Moderna、Airbnb、Stripeなど時価総額6,550億ドルを超える企業を生み出しており、TECH-Tokyoはこうしたハーバード大学のノウハウを日本のスタートアップエコシステムに注入する重要な役割を担うことになるだろう。

TECH-Tokyoの誕生に関する考察

TECH-Tokyoの誕生は日本のスタートアップエコシステムにとって大きな転機となる可能性を秘めている。特にハーバード大学という世界トップクラスのイノベーション人材を多数輩出してきた機関と日本の企業や研究機関が直接連携できる機会が生まれることは、グローバル水準の知見やネットワークへのアクセスを大幅に向上させるだろう。また、東急不動産が進める広域渋谷圏のまちづくり戦略においても、国際的な起業家コミュニティの形成は地域の価値向上に寄与する重要な要素になると考えられる。

一方で課題となりうるのは、日本特有のビジネス環境や規制との整合性の問題だ。アメリカと日本ではスタートアップを取り巻く法制度や商習慣、投資環境などが大きく異なるため、ハーバード流のイノベーション支援モデルをそのまま適用することは難しい場面も予想される。この問題に対しては、日本の大学や研究機関、企業との緊密な連携を通じて日本の実情に即したプログラム開発を進めることが解決策となるだろう。

TECH-Tokyoに今後期待したいのは、単なる起業支援の域を超えた産業構造の変革に寄与する存在となることである。特に日本が強みを持つロボティクスやヘルスバイオテック、クリーンテックなどの分野において、日本の技術力とハーバードのグローバルネットワークを融合させることで、世界市場を視野に入れた競争力の高いスタートアップが多数生まれることが期待できる。東京と国際的なイノベーションハブを直接結ぶこの取り組みは、日本の産業イノベーションの加速に大きく貢献する可能性を秘めている。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「東急不動産が運営する渋谷サクラステージにハーバード・テクノロジー&アントレプレナーシップセンター TECH-Tokyo誕生 | 東急不動産株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000472.000006953.html, (参照 25-04-10).
  2. 4375
  3. Meta. https://about.meta.com/ja/

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「経営」に関するコラム一覧「経営」に関するニュース一覧
アーカイブ一覧
経営に関する人気タグ
経営に関するカテゴリ
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。