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公開：2025-04-16

キヤノンITSの西東京データセンターが環境対策で東京都から最高評価、地球温暖化対策の推進体制が極めて優れた事業所として認定

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• キヤノンITSの西東京データセンターがトップレベル事業所に認定
• 地球温暖化対策の推進体制が極めて優れた事業所として評価
• 高効率設備の導入と運用改善により環境負荷を低減

キヤノンITSの西東京データセンターが東京都から環境対策で最高評価を獲得

キヤノンITソリューションズ株式会社は、西東京データセンターが東京都環境局より「優良特定地球温暖化対策事業所（トップレベル事業所）」に認定されたことを2025年4月16日に発表した。2020年に取得した準トップレベル事業所から上位区分への昇格となり、地球温暖化対策推進体制の極めて優れた事業所としての評価を獲得している。^[1]

西東京データセンターでは、空調機の運転周波数適正化や冬季の外気を利用した熱源設備「フリークーリング」の導入により、CO2排出量の削減と環境負荷の低減を実現してきた。高効率設備の設置に加え、台数制御による効率的な設備運用と定期点検による性能維持の取り組みが高く評価され、2025年3月にトップレベル事業所の認定を達成した。

キヤノンマーケティングジャパングループは企業理念「共生」のもと、サステナビリティ経営を推進している。西東京データセンターは液冷サービスの早期導入など、さらなるエネルギー効率の向上を目指しており、顧客のCO2排出量削減に貢献することで、豊かさと環境を両立する社会の実現を目指している。

西東京データセンターの環境対策まとめ

フリークーリングについて

フリークーリングとは、外気温が低い冬季において、冷凍機を使用せずに外気の冷熱を利用して冷水を製造する省エネルギー技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 冷凍機の運転時間削減によるエネルギー消費量の大幅な削減
• 機械的な冷却を必要としない自然エネルギーの活用
• データセンターの冷却システムにおける運用コストの低減

西東京データセンターでは、このフリークーリングシステムを効果的に活用することで、従来の空調システムと比較して大幅な省エネルギーを実現している。外気温が低い時期に熱源機を停止して冷水を製造することで、データセンターの環境負荷低減に大きく貢献している。

データセンターの環境対策に関する考察

西東京データセンターのトップレベル事業所認定は、データセンター業界における環境配慮の重要性を示す象徴的な事例となっている。特にBEMSを活用した効率的な設備運用や、フリークーリングによる自然エネルギーの活用は、今後のデータセンター運営のモデルケースとなり得るだろう。

一方で、データセンターの需要増加に伴う電力消費量の増大は避けられない課題となっている。液冷技術の導入や再生可能エネルギーの活用など、さらなる技術革新と環境負荷低減の取り組みが必要になるだろう。

今後は、環境配慮型のデータセンター運営がビジネス競争力の重要な要素となることが予想される。カーボンニュートラルへの取り組みを強化しつつ、高度なIT基盤としての機能を維持することが、データセンター事業者に求められる重要な課題となるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「西東京データセンターが「優良特定地球温暖化対策事業所」トップレベルに認定　地球温暖化対策に極めて優れた事業所としてサステナブルな社会の実現に貢献 | キヤノンITソリューションズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000956.000001375.html, (参照 25-04-16).
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