【CVE-2024-54047】Adobe Connect 12.6以前にクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見、ユーザーの操作により悪意のあるコード実行の可能性
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記事の要約
- Adobe Connect 12.6以前にXSS脆弱性が発見
- 攻撃者による悪意のあるJavaScriptコードの実行が可能
- 深刻度は「MEDIUM」でCVSS v3.1スコアは5.4
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Adobe Connect 12.6のXSS脆弱性
Adobe社は2024年12月10日、Adobe Connect 12.6、11.4.7およびそれ以前のバージョンにおいて、反射型クロスサイトスクリプティング(XSS)脆弱性が存在することを公表した。この脆弱性は【CVE-2024-54047】として識別されており、攻撃者が被害者を脆弱性のあるページを参照するURLに誘導することで、被害者のブラウザ上で悪意のあるJavaScriptコードを実行される可能性があるとされている。[1]
この脆弱性の深刻度は「MEDIUM」とされ、CVSS v3.1での評価スコアは5.4となっている。攻撃の特徴として、ネットワーク経由でのアクセスが可能で攻撃の複雑さは低いものの、攻撃の成功には被害者の操作が必要となることが指摘されている。
Adobe社は本脆弱性に関する詳細な情報をセキュリティ勧告APSB24-99として公開しており、影響を受けるバージョンのユーザーに対して適切な対策を講じるよう呼びかけている。SSVCの評価では、自動化された攻撃の可能性は「none」とされ、技術的な影響は「partial」と評価されている。
Adobe Connect脆弱性の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-54047 |
影響を受けるバージョン | Adobe Connect 12.6、11.4.7以前 |
脆弱性の種類 | 反射型クロスサイトスクリプティング(XSS) |
CVSSスコア | 5.4(MEDIUM) |
公開日 | 2024年12月10日 |
攻撃の複雑さ | 低(Low) |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
Adobe Connectで発見された反射型XSS脆弱性は、攻撃者が作成した悪意のあるURLを被害者がクリックすることで発動する。この種の攻撃は一般的に、フィッシングメールやソーシャルエンジニアリングと組み合わせて実行されることが多く、ユーザーの注意が特に重要となる。
Adobe Connectの脆弱性に関する考察
Adobe Connectのような広く利用されているWeb会議システムでXSS脆弱性が発見されたことは、リモートワークが一般化している現代において重要な問題提起となっている。特に企業間のコミュニケーションツールとして活用されているため、情報漏洩やなりすまし攻撃のリスクが高まる可能性があることは深刻な懸念事項だ。
今後の課題として、Webアプリケーションのセキュリティ対策をより一層強化する必要性が挙げられる。特にユーザー入力値の適切なサニタイズ処理やコンテンツセキュリティポリシーの実装など、多層的な防御策を講じることが重要となるだろう。
Adobe社には定期的なセキュリティ監査の実施と、脆弱性が発見された際の迅速なパッチ提供が期待される。同時にユーザー側でも、URLの安全性確認やソフトウェアの定期的なアップデートなど、基本的なセキュリティ対策を徹底することが求められる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-54047 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-54047, (参照 24-12-20).
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