【CVE-2024-54048】Adobe Connect 12.6、11.4.7以前のバージョンにXSS脆弱性、リスクレベルは中程度と評価
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記事の要約
- Adobe Connect 12.6、11.4.7以前のバージョンでXSS脆弱性を確認
- 攻撃者が細工したURLを介してJavaScriptコードを実行可能
- CVSSスコア5.4のミディアムリスクと評価
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Adobe Connect 12.6、11.4.7以前のバージョンにおけるXSS脆弱性の発見
Adobe社は2024年12月10日、Adobe Connectの複数バージョンにおいてリフレクテッド型クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が発見されたことを公表した。この脆弱性は、Adobe Connect 12.6および11.4.7以前のバージョンに影響を与えるものであり、攻撃者が細工したURLを通じて悪意のあるJavaScriptコードを実行できる可能性があることが明らかになった。[1]
この脆弱性はCVE-2024-54048として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはリフレクテッド型XSS(CWE-79)に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされているが、攻撃に必要な特権レベルは不要だが、利用者の関与が必要とされている。
CVSSスコアは5.4(ミディアム)と評価されており、機密性と完全性への影響は限定的であるものの、可用性への影響は認められていない。Adobe社はセキュリティアドバイザリ(APSB24-99)を通じてこの脆弱性の詳細と対応状況について公開している。
Adobe Connect脆弱性の影響範囲まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | Adobe Connect 12.6、11.4.7以前 |
脆弱性の種類 | リフレクテッド型クロスサイトスクリプティング(XSS) |
CVE番号 | CVE-2024-54048 |
CVSSスコア | 5.4(ミディアム) |
必要な特権レベル | 不要 |
攻撃の前提条件 | 利用者の関与が必要 |
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クロスサイトスクリプティング(XSS)について
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトが実行可能
- セッション情報の窃取やフィッシング詐欺などに悪用される可能性
- Webアプリケーションの入力値の適切な検証と出力のエスケープで防止可能
今回Adobe Connectで発見された脆弱性は、攻撃者が特別に細工したURLを介してJavaScriptコードを実行できるリフレクテッド型XSSに分類される。この種の攻撃は、ユーザーが悪意のあるURLをクリックすることで発動するため、ソーシャルエンジニアリングと組み合わせて使用されることが多い。
Adobe Connect脆弱性に関する考察
Adobe Connectの脆弱性はCVSSスコア5.4と中程度のリスクと評価されているが、Web会議システムという性質上、企業の重要な情報がやり取りされる可能性が高いため、実際の影響は深刻になる可能性がある。特に、リモートワークが一般化している現在の状況下では、Web会議システムへの依存度が高まっており、セキュリティ対策の重要性がより一層増している。
この脆弱性への対策として、ユーザー側では不審なURLのクリックを避けることが重要だが、システム管理者側でも適切なバージョン管理と更新プログラムの適用が必要不可欠である。また、Web会議システムのセキュリティ機能の見直しや、多層防御の実装など、包括的なセキュリティ対策の検討も望まれる。
今後は、Web会議システムのセキュリティ強化に向けて、入力値の検証やサニタイズ処理の強化、セキュリティヘッダーの適切な設定など、より堅牢な防御機能の実装が期待される。同時に、ユーザーへのセキュリティ教育や、インシデント発生時の対応手順の整備など、運用面での対策も重要になってくるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-54048 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-54048, (参照 24-12-20).
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