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【CVE-2024-38923】ROS2とNav2 humbleでuse-after-free脆弱性を発見、遠隔操作による攻撃の可能性

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • ROS2とNav2 humbleでuse-after-free脆弱性を発見
  • 遠隔からの動的パラメータ変更でトリガー可能
  • CVSSスコア9.1のクリティカルな脆弱性

ROS2とNav2 humbleのuse-after-free脆弱性

Open Robotics社のRobotic Operating System 2(ROS2)とNav2 humbleにおいて、nav2_amclプロセスでuse-after-free脆弱性が2024年12月6日に発見された。この脆弱性は【CVE-2024-38923】として特定され、遠隔から/amcl odom_frame_idという動的パラメータの値を変更することでトリガーされる可能性がある。[1]

この脆弱性はCVSSスコア9.1のクリティカルな深刻度に分類されており、攻撃の複雑さは低く特権も不要とされている。CVSSベクトルによると、ネットワーク経由でのアクセスが可能で、機密性と完全性への高い影響が指摘されているのだ。

CISAによる評価では、この脆弱性は自動化可能な攻撃手法が存在する可能性が指摘されている。システムの技術的な影響度は高く評価されており、早急な対策が必要とされている。

ROS2とNav2 humbleの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-38923
影響を受けるシステム ROS2とNav2 humble
脆弱性の種類 Use After Free(CWE-416)
CVSSスコア 9.1(Critical)
攻撃条件 ネットワークアクセス可能、特権不要
影響範囲 機密性と完全性に高い影響

Use After Freeについて

Use After Freeとは、メモリ管理における深刻な脆弱性の一種で、既に解放されたメモリ領域に対してアクセスを試みる問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 解放済みメモリへの不正アクセスによる予期せぬ動作
  • システムクラッシュやメモリ破壊の可能性
  • 任意のコード実行につながる可能性

ROS2とNav2 humbleで発見されたuse-after-free脆弱性は、nav2_amclプロセスにおける動的パラメータの変更により発生する。この種の脆弱性は、メモリの解放後に同じ領域を参照しようとすることで、システムの安定性や安全性に重大な影響を及ぼす可能性がある。

ROS2とNav2 humbleの脆弱性に関する考察

ROS2とNav2 humbleにおけるuse-after-free脆弱性の発見は、ロボット制御システムのセキュリティ上の重要な警鐘となっている。特にネットワークを介した遠隔操作が可能な環境では、この脆弱性が重大なセキュリティリスクとなる可能性が高く、早急なパッチ適用や代替手段の検討が必要となるだろう。

今後はROS2のセキュリティ強化のため、動的パラメータの変更に関する厳格な検証メカニズムの実装が求められる。特に重要なパラメータの変更に対しては、適切な認証機構や変更履歴の監査機能を実装することで、不正な操作や意図しない変更を防ぐことが可能になるだろう。

また、開発者コミュニティとセキュリティ研究者の継続的な協力により、類似の脆弱性の早期発見と対策が重要となる。ROS2の広範な利用実態を考慮すると、セキュリティ対策の強化は今後のロボット開発における重要な課題となることが予想される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2024-38923 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-38923, (参照 24-12-20).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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