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【CVE-2024-54041】Adobe Connect 12.6以前にXSS脆弱性、悪意のあるスクリプト実行のリスクが判明

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Adobe Connect 12.6以前にクロスサイトスクリプティングの脆弱性
  • 攻撃者による悪意のあるスクリプト注入のリスク
  • 脆弱性はCVE-2024-54041として識別

Adobe Connect 12.6のクロスサイトスクリプティング脆弱性

Adobe Systemsは2024年12月10日、Adobe Connect 12.6、11.4.7およびそれ以前のバージョンにおいて、格納型クロスサイトスクリプティング(Stored XSS)の脆弱性が発見されたことを公表した。この脆弱性は攻撃者によって脆弱なフォームフィールドに悪意のあるスクリプトを注入される可能性があり、被害者のブラウザ上で実行される危険性が指摘されている。[1]

この脆弱性はCVE-2024-54041として識別されており、CWEによる脆弱性タイプは格納型クロスサイトスクリプティング(CWE-79)に分類されている。CVSSスコアは5.4(深刻度:中)と評価されており、攻撃元区分はネットワークで攻撃条件の複雑さは低いとされている。

Adobeは本脆弱性の対象範囲について、Adobe Connect 12.6および11.4.7以前のすべてのバージョンが影響を受けると明確に示している。この脆弱性は認証された攻撃者によって悪用される可能性があり、ユーザーの操作を必要とする特徴を持っている。

Adobe Connect脆弱性の詳細

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-54041
影響を受けるバージョン Adobe Connect 12.6、11.4.7以前
CVSSスコア 5.4(中)
脆弱性タイプ 格納型クロスサイトスクリプティング(CWE-79)
公開日 2024年12月10日
攻撃条件 認証された攻撃者、ユーザーの操作が必要

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • Webサイトに悪意のあるスクリプトを注入して実行可能
  • ユーザーの個人情報やセッション情報を窃取するリスクあり
  • 永続的な攻撃が可能な格納型とリクエスト時のみの反射型が存在

格納型XSS攻撃は、悪意のあるスクリプトがサーバーに保存され、その後他のユーザーがページにアクセスした際に実行される特徴を持つ。Adobe Connectの脆弱性はこの格納型に分類され、フォームフィールドを介して攻撃者が悪意のあるスクリプトを注入し、他のユーザーのブラウザ上で実行される可能性がある。

Adobe Connect脆弱性に関する考察

Adobe Connectの格納型XSS脆弱性は、オンライン会議やeラーニングプラットフォームとして広く使用されているツールであるため、その影響は看過できない重要性を持っている。特に企業や教育機関での利用が多いため、攻撃者による情報窃取や不正アクセスのリスクは組織全体のセキュリティに関わる問題となる可能性が高いだろう。

今後はWebアプリケーションのセキュリティ強化として、入力値の厳格なバリデーションやコンテンツセキュリティポリシーの適用が重要になってくるはずだ。特にユーザー入力を扱うフォームフィールドについては、HTMLエスケープ処理やサニタイズ処理の徹底が必要となるだろう。

また、この種の脆弱性に対する継続的なセキュリティ監査と迅速なパッチ適用の体制構築が不可欠となる。Adobeには定期的なセキュリティアップデートの提供と、脆弱性情報の透明性の高い公開を期待したい。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2024-54041 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-54041, (参照 24-12-20).

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