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公開：2024-12-20

クラダシが再生可能エネルギー事業への参入を検討、系統用蓄電池を活用し電力需給の安定化を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• クラダシが再生可能エネルギー事業への参入を検討開始
• 系統用蓄電池事業を中心に事業領域を拡大へ
• 2025年1月にグリーンインフラカンパニーを設立予定

クラダシが再生可能エネルギー事業への参入を検討開始

株式会社クラダシは2024年12月18日開催の取締役会において、再生可能エネルギー事業への参入検討を開始することを決定した。この決定は中長期の成長戦略の一環として行われ、2024年7月の社内カンパニー制導入および2024年8月の中期経営計画公表に続く新たな展開となっている。^[1]

日本の部門別CO2排出量のうち41%が電力によるものであり、カーボンニュートラル達成に向けて再生可能エネルギーへの転換が求められている。一方で風力・太陽光発電は発電時間が限定的で天候の影響を受けやすく、また太陽光発電の普及による昼間の余剰電力が課題となっているのだ。

系統用蓄電池事業などの展開により、再生可能エネルギーの導入拡大と電力需給の安定化を目指している。2025年1月1日付でグリーンインフラカンパニーを発足し、事業モデルやスキーム、開始のための費用などの詳細は決定次第開示される予定だ。

再生可能エネルギー事業の概要まとめ

クラダシの公式サイトはこちら

系統用蓄電池について

系統用蓄電池とは、電力系統に直接接続して電力の需給調整を行うための大規模蓄電設備のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 再生可能エネルギーの出力変動を吸収し安定化
• 余剰電力を貯蔵し必要時に供給可能
• 電力系統の需給バランスを調整

再生可能エネルギーの普及に伴い、発電量と需要のバランスを取る手段として系統用蓄電池の重要性が高まっている。電力系統に直接接続することで市場を通じた調整力や供給力の提供が可能となり、再生可能エネルギーの導入拡大に貢献することができる。

クラダシの再生可能エネルギー事業に関する考察

クラダシが再生可能エネルギー事業に参入することは、既存の食品ロス削減事業とは異なる新たな社会課題への挑戦として評価できる。系統用蓄電池事業は再生可能エネルギーの普及に不可欠な要素であり、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となるだろう。

一方で、再生可能エネルギー事業は初期投資が大きく、運用にも専門的な知識が必要となるため、事業化までには様々な課題が予想される。グリーンインフラカンパニーの設立は新規事業の推進体制を整備する重要な一歩だが、人材確保や技術的なノウハウの蓄積が今後の課題となるだろう。

クラダシは食品ロス削減事業で培った社会課題解決のノウハウを活かしながら、再生可能エネルギー事業でも独自の価値を創出することが期待される。環境負荷の低減と事業性の両立を図りながら、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速させていく必要がある。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「再生可能エネルギー事業（系統用蓄電池事業など）への参入検討開始に関するお知らせ | 株式会社クラダシのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000564.000014485.html, (参照 24-12-20).

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