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公開：2024-12-20

日立がEMiliaにAI活用の新ソリューションを追加、バッテリー充放電制御と空調最適化機能で省エネを促進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 日立がEMiliaにAIバッテリー充放電制御ソリューションを追加
• 工場やオフィスビル向け空調計画最適化ソリューションも拡充
• 省エネとグリーントランスフォーメーションの推進を目指す

日立のEMiliaがAIを活用した新ソリューションを拡充

株式会社日立製作所と株式会社日立産業制御ソリューションズは、統合エネルギー・設備マネジメントサービス「EMilia」に新たな機能を2024年12月17日から提供開始した。工場やオフィスビル向けにAIを活用したバッテリー充放電制御ソリューションと空調計画最適化ソリューションが追加され、エネルギー利用の効率化が可能になる。^[1]

バッテリー充放電制御ソリューションは、電力需要予測やEVの走行計画などのデータからAIを活用して最適な充放電計画を自動立案し制御を行う。電気をEVや蓄電池に貯めて計画的に利用することで、非常時における企業の防災・BCP対策にも貢献する機能を実現している。

空調計画最適化ソリューションでは、工場やオフィスビルの電力使用量とコストを抑えた運転計画を室外機1台ごとにAIが自動立案する。電力の需要予測と時間帯ごとの電力削減の優先度に基づいてスケジューリングを行い、空調性能を維持しながら効率的な運用を実現している。

EMiliaの新機能まとめ

Lumadaソリューションについて

Lumadaとは、日立が提供する先進的なデジタル技術を活用したソリューション・サービス・テクノロジーの総称である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 顧客のデータから価値を創出するデジタルイノベーション基盤
• IT・OT・プロダクトを組み合わせた統合ソリューション
• 業種・業態に応じたカスタマイズ可能な柔軟性

EMiliaはLumadaソリューションの一つとして、工場やオフィスビル、病院、チェーンストアなど多様な施設のエネルギーマネジメントを支援している。複数拠点のエネルギーデータと設備を統合的に管理することで、効率的な運用と省エネルギーの実現に貢献している。

EMiliaの新ソリューション拡充に関する考察

AIを活用したバッテリー充放電制御と空調計画最適化の追加は、企業のエネルギーマネジメントにおける重要な進展となる。特にEVの普及が進む中で、充電設備の効率的な運用と電力需要の平準化は多くの企業にとって喫緊の課題であり、AIによる自動制御はその解決策として有効だろう。

一方で、AIシステムの導入には初期投資やシステム運用のためのノウハウが必要となる可能性がある。企業規模や業態によって最適な導入方法や運用方法が異なることから、カスタマイズ可能な柔軟なソリューション提供が求められるだろう。

今後は再生可能エネルギーの活用や電力市場価格の変動に応じた運用最適化など、より高度な機能の追加が期待される。特に中小企業向けの導入しやすいパッケージの提供や、異なる設備メーカーの機器との相互運用性の向上が重要な課題となるはずだ。

参考サイト

1. ^ 日立. 「日立の統合エネルギー・設備マネジメントサービス「EMilia」にAI を活用したバッテリー充放電制御、空調計画最適化の機能を拡充」. https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2024/12/1217.pdf, (参照 24-12-20).

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