ビジネススキル

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公開：2025-02-01

花王が職場のナプキン備品化プロジェクト「職場のロリエ」を推進、導入企業が300社に拡大し働きやすい環境づくりに貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 花王が職場のトイレにナプキンを備品化するプロジェクトを推進
• 「職場のロリエ」導入企業が300社に到達
• 生理に関する研修動画も企業に提供し働きやすさを向上

花王が推進するナプキン備品化プロジェクトが300社に拡大

花王株式会社は日本で初めてナプキンを職場のトイレに備品化するプロジェクト「職場のロリエ」を2022年より推進し、2024年12月末時点で導入企業数が300社に拡大した。突然の生理の際にナプキンの心配をすることなく働ける環境を整備するため、花王は専用BOXを無償で提供し、導入企業が福利厚生の一環としてナプキンを購入する仕組みを構築している。^[1]

導入企業には生理の基礎知識やケーススタディをまとめた研修動画「生理を知る。考える。」を提供することで、社員が安心して働ける環境づくりを支援している。花王社内でも管理職向け研修にこの動画を活用しており、生理に関する理解促進と働きやすい職場環境の整備に取り組んでいるのだ。

導入企業からは建設・金融・メーカー・医療など、さまざまな業界に広がっており、導入企業の社員からは約95%が継続を希望する声が寄せられている。企業担当者からも社員の期待度向上や男性の生理への理解促進につながったとの評価を得ており、職場環境の改善に貢献しているのである。

職場のロリエプロジェクトの導入実績まとめ

職場のロリエの詳細はこちら

福利厚生について

福利厚生とは、従業員の生活水準の維持・向上や労働環境の改善を目的として企業が提供する制度やサービスのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 従業員の働きやすさと生産性向上に寄与
• 法定福利厚生と法定外福利厚生が存在
• 企業の採用競争力や従業員定着率向上に貢献

花王の「職場のロリエ」は法定外福利厚生の一つとして位置づけられ、従業員の健康と快適な職場環境づくりを支援している。企業が専用BOXを無償で提供し、導入企業が福利厚生の一環としてナプキンを購入する仕組みにより、持続可能な取り組みとなっているのだ。

ナプキン備品化プロジェクトに関する考察

花王の「職場のロリエ」プロジェクトは、職場における生理用品へのアクセス改善という社会課題に取り組む先進的な取り組みである。専用BOXの無償提供と企業による購入という仕組みは、持続可能性と導入のしやすさを両立させており、今後さらなる普及が期待できるだろう。

研修動画の提供は、単なる備品化にとどまらない包括的なアプローチとして評価できる。生理に関する基礎知識の共有や理解促進は、職場全体のダイバーシティ推進にもつながり、より広い社会的インパクトを生み出す可能性を秘めているのだ。

一方で、導入企業の業種や規模による特有の課題への対応や、地域による偏りの解消なども今後の課題として考えられる。花王には先駆者としての経験を活かし、さらなる改善と普及に向けたリーダーシップを発揮することが期待されるのである。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「花王が推進する日本初*1 のナプキンの備品化™プロジェクト「職場のロリエ」の導入企業数が300社に拡大 | 花王株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000469.000070897.html, (参照 25-02-01).

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