セキュリティ

SECURITY

公開：2025-02-22

アクルがクレジットカード不正対策ASUKAに信頼性チェック機能を追加、真正利用阻害リスクの最小化とセキュリティ強化を両立

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• アクルがASUKAに信頼性チェック機能を追加開始
• 取引の信頼性判定で真正利用阻害リスクを最小化
• EMV 3-Dセキュア運用の効率化を実現

クレジットカード不正対策ASUKAの機能拡張でECサイトの取引安全性が向上

株式会社アクルはECカード加盟店向けクレジットカード不正検知・認証システムASUKAにおいて、信頼性チェック機能の提供を2025年2月20日より開始した。この機能は真正利用者の購買履歴から独自の信頼性データを構築することで、不正利用のリスク判定だけでなく信頼できる可能性が高い取引の判定を可能にしている。^[1]

国内のクレジットカード番号盗用被害額は2023年に504億円まで増加しており、経済産業省はECカード加盟店に対してEMV 3-Dセキュアの導入を2025年3月末までに原則義務化する方針を示している。このような状況下でASUKAの信頼性チェック機能は真正利用の阻害リスクを最小限に抑えながら、セキュリティ強化を実現する取り組みだ。

EMV 3-Dセキュアによる本人認証の実施判断がECカード加盟店に委ねられているケースでは、ASUKAの属性・行動分析と信頼性チェック機能を組み合わせることで必要な場合のみ本人認証を実施する運用が可能になった。これによりセキュリティと利便性のバランスを最適化し、ECカード加盟店の利益最大化に貢献している。

ASUKAの信頼性チェック機能まとめ

ASUKAの詳細はこちら

EMV 3-Dセキュアについて

EMV 3-Dセキュアとは、クレジットカードの不正利用防止のための本人認証の仕組みのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• オンライン取引時の本人認証を強化する国際的な規格
• ECカード加盟店の判断で必要な場合のみ認証実施が可能
• 2025年3月末までに原則義務化される予定

クレジットカードの不正利用被害が年々増加する中、EMV 3-Dセキュアは重要な対策として位置づけられている。しかし導入によって決済承認率の低下やユーザー離脱の増加が懸念されており、ASUKAの信頼性チェック機能との組み合わせによってこれらの課題を解決することが期待されている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「アクル、クレジットカード不正対策ソリューション「ASUKA」で『信頼性チェック機能』の提供を開始 | 株式会社アクルのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000035938.html, (参照 25-02-22).
2. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html

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