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公開：2024-12-20

Green Carbonがインドネシアの水田1,000万haを活用したカーボンクレジット創出プロジェクトを展開、JETRO主催ピッチで特別賞を受賞

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Green Carbonがファストトラック・ピッチ2024でファイナリスト選出と特別賞受賞
• インドネシア1,000万haの水田でカーボンクレジット創出へ
• AWD導入による温室効果ガス排出量削減と農業分野の脱炭素化を目指す

Green Carbonがインドネシアの水田活用プロジェクトで特別賞

Green Carbon株式会社は、2024年12月5日にジャカルタで開催されたJETRO主催の「日インドネシア・ファストトラック・ピッチ2024」において、全世界から集まった約110件の応募の中からファイナリスト17社に選出され特別賞を受賞した。フェアモント・ジャカルタで開催されたファイナルピッチでは、約160名の参加者を前に各ファイナリストがプレゼンテーションを実施している。^[1]

Green Carbonは東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジット創出に取り組んでおり、森林保全やマングローブ植林、バイオ炭プロジェクトなど幅広い事業を展開している。本イベントではコマツが提示した水田稲作技術に関する課題に対し、衛星データを活用したイノベーションとAWDによる脱炭素プロジェクトの経験を基にした提案が高く評価された。

インドネシアの水田約1,000万haでカーボンクレジットを創出した場合、約428億円のポテンシャルがあると試算されている。今後はAWD導入を推進し、温室効果ガス排出量の削減によるカーボンクレジットの創出を目指すとともに、米の生産性向上と水資源の効率的利用を実現することで、インドネシアの食糧安全保障強化と農業分野における脱炭素化の両立を図る。

Green Carbonのプロジェクト概要

プロジェクトの詳細はこちら

AWD（間断灌漑）について

AWD（間断灌漑）とは、水田の水位を目安に数日おきに入水と自然乾燥を繰り返す農業技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 水田からの温室効果ガス排出量を削減
• 水資源の効率的な利用が可能
• 持続可能な農業生産に貢献

Green Carbonが提案するAWDを活用したプロジェクトは、インドネシアの広大な水田面積を活かした画期的な取り組みである。連続的な入水に比べて水使用量を削減できるAWDの導入により、環境負荷の低減と農業生産性の向上を同時に実現することが可能になるだろう。

インドネシアの水田活用プロジェクトに関する考察

Green Carbonが提案するインドネシアでの水田活用プロジェクトは、カーボンクレジット市場の新たな可能性を切り開く画期的な取り組みとなる。特に1,000万haという広大な水田面積を活用することで、大規模な温室効果ガス排出削減が見込めるとともに、農業分野における持続可能な発展モデルを確立できる可能性を秘めている。

一方で、AWDの導入にあたっては現地農家の理解と協力が不可欠であり、技術指導や普及啓発活動の実施が重要な課題となるだろう。また、カーボンクレジットの価格変動リスクや認証プロセスの確立なども、プロジェクトの成否を左右する重要な要素となる可能性が高い。

今後は衛星データを活用したモニタリングシステムの構築や、現地パートナーとの連携強化が必要不可欠である。さらに、創出されたカーボンクレジットの販売戦略の確立や、プロジェクトの社会的インパクトの可視化なども重要な課題となるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Green Carbon株式会社は、JETRO主催「日インドネシア・ファストトラック・ピッチ2024」にて、全世界の企業の中からファイナリスト17社に選出され特別賞を受賞 | Green Carbon株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000129.000117956.html, (参照 24-12-20).

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