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公開：2024-12-27

My FitとITCHO労組が更年期オンライン診療の実証事業を開始、女性活躍推進に向け環境改善へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 伊藤忠商事労働組合がMYLILYの実証事業を開始
• 更年期オンライン診療で女性の健康課題に対応
• 経済産業省のフェムテック等サポートサービス実証事業に採択

My FitがMYLILYの実証事業を伊藤忠商事労働組合で開始

株式会社My Fitは伊藤忠商事労働組合において更年期オンライン診療の実証事業を2024年12月26日より開始した。更年期症状を抱える女性の85.0%が隠れ我慢を経験しており、40～50代女性の更年期離職者数は約46万人に上ることから、女性の健康課題改善を目指す取り組みが必要不可欠となっている。^[1]

更年期障害には約100種類もの症状があり、社会全体の理解不足や専門医への診療アクセスの難しさがハードルとなっている状況が続いている。経済産業省の試算によると女性の更年期症状による経済損失は年間1.9兆円に達することが明らかになっており、早急な対策が求められているのだ。

本実証事業では更年期の方を対象に幅広い女性特有の健康課題を抱える従業員のサポートを提供し、誰もが働きやすい職場環境の整備を進めていく。さらに本実証事業外の試みとして、20-30代の女性向けに月経困難症やPMSについてのオンライン診療も展開している。

MYLILYの実証事業概要

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プレゼンティーズムについて

プレゼンティーズムとは、心身の不調を抱えながら出勤し、本来の能力を発揮できない状態で勤務を続けることを指す。以下のような特徴が挙げられる。

• 心身の不調による生産性の低下が発生
• 休職や離職のリスクが増加
• 企業の経済損失に直結する深刻な問題

更年期症状における隠れ我慢の85.0%という数値は、深刻なプレゼンティーズムの存在を示している。更年期症状による経済損失が年間1.9兆円に達することから、企業における女性の健康支援は喫緊の課題として認識されている。

MYLILYの実証事業に関する考察

MYLILYの実証事業は、女性特有の健康課題に対するアプローチとして画期的な取り組みとなっている。特に900名以上の女性社員が所属する伊藤忠商事労働組合での実施は、大規模な実証データの収集が可能となり、更年期ケアサービスの効果検証において重要な意味を持つだろう。

今後の課題として、オンライン診療特有のコミュニケーションの限界や、医療従事者の確保が挙げられる。医師と医療従事者の分担制による持続可能な診療体制の構築が、サービスの安定的な提供と品質維持の鍵を握っているのだ。

本実証事業の成功は、他企業への展開可能性を示すモデルケースとなり得る。フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金の採択事業としての位置づけも、サービスの信頼性と社会的意義を高める効果があるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「【MYLILY(マイリリー)×伊藤忠商事労働組合】更年期オンライン診療の実証事業開始 | 株式会社My Fitのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000082057.html, (参照 24-12-27).
2. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html

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