【CVE-2024-13612】Better Messages 2.6.9以前のバージョンにXSS脆弱性、Contributor以上の権限で攻撃が可能に
スポンサーリンク
記事の要約
- Better Messages 2.6.9以前にXSS脆弱性が発見
- Contributor以上の権限でショートコードを介した攻撃が可能
- CVE-2024-13612として重要度「MEDIUM」に分類
スポンサーリンク
Better Messages 2.6.9以前のバージョンにXSS脆弱性が存在
WordfenceはWordPress用プラグイン「Better Messages」のバージョン2.6.9以前に、格納型クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が存在することを2025年2月1日に公開した。この脆弱性は「better_messages_live_chat_button」ショートコードにおける入力値の不適切なサニタイズ処理とアウトプットのエスケープ処理の不備に起因している。[1]
本脆弱性【CVE-2024-13612】は、CVSSスコア6.4でMEDIUMに分類されており、Contributor以上の権限を持つ攻撃者が悪意のあるWebスクリプトを注入することで、ページにアクセスしたユーザーの環境で不正なスクリプトが実行される可能性がある。この攻撃は認証が必要であり、影響範囲は限定的だ。
Better MessagesはWordPress、BuddyPress、PeepSo、Ultimate Member、BuddyBossに対応したライブチャットプラグインであり、ユーザーコミュニケーションを強化する機能を提供している。WordfenceはBassem Essamによって脆弱性が発見され、詳細な分析結果がCVEデータベースに登録された。
Better Messages 2.6.9の脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13612 |
影響を受けるバージョン | 2.6.9以前の全バージョン |
脆弱性の種類 | 格納型クロスサイトスクリプティング(CWE-79) |
CVSSスコア | 6.4(MEDIUM) |
必要な権限 | Contributor以上 |
影響を受けるプラグイン | Better Messages |
スポンサーリンク
クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションに存在する脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにWebページに出力される
- 攻撃者が任意のJavaScriptを実行可能になる
- セッション情報の窃取やページの改ざんなどが可能になる
格納型XSSは、悪意のあるスクリプトがサーバーに保存され、その後別のユーザーがページにアクセスした際に実行される特徴を持つ。Better Messagesの脆弱性では、ショートコードを介して悪意のあるスクリプトが注入され、データベースに保存されることで、アクセスしたユーザーの環境で実行される可能性がある。
Better Messages脆弱性に関する考察
Better Messagesの脆弱性は、WordPress環境におけるユーザー権限管理とショートコードの実装に関する重要な問題を提起している。Contributor以上の権限を持つユーザーによる攻撃が可能であることから、プラグインの権限管理とユーザー入力の検証がより重要になってくるだろう。今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発者はショートコードのパラメータ処理により注意を払う必要がある。
プラグインの開発において、セキュリティ対策は常に進化し続ける必要がある。特にWordPressエコシステムでは、多くのプラグインが連携して動作するため、一つの脆弱性が連鎖的な影響を及ぼす可能性を考慮しなければならない。コミュニティの協力による早期発見と迅速な対応が、より安全なプラグイン開発につながるはずだ。
また、WordPressプラグインのセキュリティ監査の重要性も再認識される結果となった。プラグイン開発者はコードレビューやセキュリティテストを定期的に実施し、特にユーザー入力を扱う機能については厳密な検証が必要になってくる。継続的なセキュリティ対策の改善が、WordPressエコシステム全体の信頼性向上につながるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13612, (参照 25-02-22).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- 【CVE-2024-13867】WordPressテーマLisivoに反射型XSS脆弱性、バージョン2.3.67以前のすべてのバージョンが影響
- 【CVE-2025-0511】Welcart e-Commerce 2.11.9以前にXSS脆弱性、認証不要で悪意のあるスクリプト実行が可能に
- 【CVE-2025-1189】1000 Projects Attendance Tracking Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性、遠隔攻撃のリスクが判明
- 【CVE-2025-1210】code-projects Wazifa System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性、リモートからの攻撃が可能に
- 【CVE-2025-1187】Police FIR Record Management System 1.0に重大な脆弱性、スタックベースのバッファオーバーフローによるメモリ破損のリスク
- 【CVE-2024-13843】Ivanti製品で機密データの平文保存の脆弱性、管理者権限で機密情報が閲覧可能に
- 【CVE-2025-1177】XunRuiCMS 4.6.3にデシリアライゼーションの重大な脆弱性が発見、リモート攻撃のリスクが浮上
- 【CVE-2024-13842】Ivanti製品にハードコードキーの脆弱性が発見、管理者権限で機密データにアクセス可能な状態に
- 【CVE-2025-21386】Microsoft Excelに深刻な脆弱性、複数のOffice製品のアップデートが緊急に必要に
- 【CVE-2025-21387】Microsoft Office製品群に深刻な脆弱性、リモートコード実行の危険性が判明
スポンサーリンク